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フリーレン超えなるか? 見逃したくない「観なきゃ損」な2024冬アニメ3選

マグミクス / 2024年4月9日 18時25分

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■損切り、ダメ、絶対! 今からでも見てほしい評判の冬アニメ

 2024春アニメの放送が始まりましたが、そうなるとついおろそかになってしまうのが、2024冬アニメの完走です。面白い春アニメに出会えればそれも良しですが、見ないと損するほど評価が高い冬アニメがあるのも、また事実です。ネット上で「久しぶりに円盤買う決心をした」「歴代最高アニメ超えたかも」と評判の、「見ないと損する2024冬アニメ」を3作品みてみましょう。

●『僕の心のヤバイやつ』第2期

「僕は、頭がおかしい」。長い前髪で片目を隠し、『殺人大百科』を愛読する市川京太郎(CV:堀江瞬)は、重度の中二病男子です。そんな京太郎が、今もっとも殺したい女は、学校一の美人でモデルもしている、山田杏奈(CV:羊宮妃那)です。

「そうやって見下していること、絶対後悔させてやる!」と勝手に思っている市川でしたが、ある日彼は、山田が図書館でおにぎりをほおばっているのを見てしまいます。次々と予想外の行動をとる山田から、市川は目が離せなくなってしまうのでした。

『僕の心のヤバイやつ』第2期は、同名マンガ(著:桜井のりお/秋田書店)を原作としたアニメです。第1期では、遠い世界にいたはずのふたりが少しずつ距離を縮め、一緒に初詣に行くほどの仲になります。それでも付き合っていないふたりに、第2期では大きな変化が訪れます。

 美しい作画と、ムズキュンな展開が人気を誇る本作は、監督・制作会社共に「からかい上手の高木さん」を手がけたスタッフ陣です。美少女×陰キャなふたりの共通点は、「ピュア」なことです。ピュアゆえになかなか進展しないふたりを、ずっと見守りたくなります。

 そして、陰キャで友だちもいなかった市川の、内面的な成長も見どころです。たまに現れるイマジナリー京太郎(CV:福山潤)との対話は、面白おかしく市川の内面をあぶりだしています。その葛藤はとても中学生らしく、本人の真剣さとは裏腹に、面白く見えてしまうシーンもみられました。

 恋愛や友情、山田の仕事とのジレンマがからみ合い、「完璧な覇権」との評判まである本作は、普段恋愛アニメを見ない方にもおすすめの作品です。

『僕の心のヤバイやつ』は、「Amazon Prime Video」で独占配信されています。

TVアニメ『薬屋のひとりごと』ティザービジュアル (C)日向夏・イマジカインフォス/「薬屋のひとりごと」製作委員会

●『薬屋のひとりごと』

 花街で薬師(くすし)として働いていた少女、猫猫(まおまお/CV:悠木碧)はある日、人さらいにあってしまいます。後宮に売り飛ばされ、下女として働くことになった猫猫は、「『呪い』のせいで、帝の御子が連続死している」といううわさに興味を持ちました。

 連続死の原因に気付いた猫猫は、後宮管理者の宦官(かんがん)である壬氏(じんし/CV:大塚剛央)に、実力を認められます。その結果、猫猫は帝の夫人である玉葉妃(ぎょくようひ/CV:種崎敦美)の毒見役に抜擢され、後宮で起こる数々の事件に巻き込まれるのでした。

『薬屋のひとりごと』は、同名ライトノベル(著:日向夏、イラスト:しのとうこ/イマジカインフォス)を原作としたアニメです。後宮というきらびやかな題材に美麗な作画、豪華声優陣と華やかな本作ですが、2クール通して視聴することで、構成の素晴らしさも味わえます。

 猫猫が関わる事件は、一つひとつが意表を突かれる展開ですが、実はそれらがひとつの線でつながっています。その壮大な全体像が徐々に明らかになる構成に、思わずうならされてしまう作品です。つかず離れずな壬氏と猫猫の恋愛模様も、続きが気になる要因のひとつでしょう。

 そして、本作のヒロインは猫猫……と見せかけて、実は彼女の父、羅漢(らかん/CV:桐本拓哉)だという声もあがっています。なぜ羅漢がヒロインと呼ばれているのかは、2024冬アニメの最後まで見ると、きっと分かるでしょう。

 なお本作は、2025年に第2期の放送が決定しています。今のうちに視聴しておき、この先の盛り上がりに備えておきたいですね。

『薬屋のひとりごと』は、「dアニメストア」「Amazon Prime Video」「U-NEXT」ほか配信サービスで見ることができます。

※種崎さんの「崎」は、「大」ではなく「立」が正しい表記

■「お約束」をぶち壊して注目を集めた作品も

TVアニメ『勇気爆発バーンブレイバーン』第2弾キービジュアル (C)「勇気爆発バーンブレイバーン」製作委員会

●『勇気爆発バーンブレイバーン』

 陸上自衛隊に所属しているイサミ・アオ(CV:鈴木崚汰)は、人型装甲兵器「ティタノストライド=通称TS(ティーエス)」のパイロットです。ある日、各国軍がハワイに集結して演習を行っていると、上空から謎の物体が落下して、演習場を襲いました。

 急な襲来を受け、パイロットたちは訳も分からぬまま、実戦へと赴くことに。仲間を助けようとTSを降りたイサミも敵に狙われますが、何者かがそれを防ぎます。「さあ、私に乗ってくれ」。イサミを守ったのは、ブレイバーン(CV:鈴村健一)という人型ロボットでした。

『勇気爆発バーンブレイバーン』は、Cygamesが企画したオリジナルアニメです。放送当初から「作画はいいのになぜか気持ち悪い」「設定と作画がちゃんとした銀魂」とある意味話題だった本作は、終盤まで独自路線を貫き「何なんだこのアニメ!」と話題になりました。

「必殺技は名前を叫びながら繰り出す」「合体技で強くなる」など、本作は往年の「ロボットもの」をオマージュしています。それなのに、敵が名乗っている途中に攻撃したり、ブレイバーンがよく人の話を遮ったりと、「お約束」をぶち壊していくのが、本作の特徴です。

 その破天荒な筋書きに「こんなに終始様子のおかしいアニメ、初めてかもしれん」と、視聴者も困惑しつつ、目が離せなかったようです。令和のロボットアニメ……と言っていいのかは不明ですが、予想を裏切り続けてくれる作品が好きな方に、おすすめの冬アニメです。

『勇気爆発バーンブレイバーン』は、「U-NEXT」「Amazon Prime Video」「dアニメストア」ほか配信サービスで見ることができます。

* * *

 異なる魅力の3作品をご紹介しましたが、どれも覇権候補と言って差し支えないほどの人気を集めていました。「あの時、見ていれば……!!」と後悔しないよう、ぜひ今のうちにご覧ください。

※配信状況は記事掲載時点のものです。

(新美友那)

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