【漫画】「臨床検査技師」の仕事って？ 潔癖症のおばあさんが明かした「過去」に涙【作者インタビュー】

■臨床検査技師として働く日々を描く

　臨床検査技師の日常をユニークな視点で描いた「働く大人」シリーズが、Instagramでシリーズ全体を通して3000以上のいいねを集めて話題となっています。

「患者さんに、検査をスムーズに受けてもらいたい！」という思いから、まるで女優のように熱演しながら後輩を指導したり、潔癖症の患者さんの話に心を打たれたり……。臨床検査技師として働く日々を描いたマンガに、医療職の人からは共感の声が、また読者からは驚きと感謝の声が寄せられています。

　このマンガを描いたのは、病院に勤務する臨床検査技師で、2児の母でもある「まるちゃん麺」さんです。家族のことや病院の日常、創作医療マンガをInstagramやブログ「仕事も家族もデータな日々」で発表しています。

ーーなぜ臨床検査技師の仕事をマンガのテーマにしたのですか？

　最初は育児マンガをメインに描いていたのですが、仕事をからめたお話にフォロワーさんがすごく興味を持ってくれたので、だったら……と、描き始めました。

ーー職場でのエピソードをマンガにしていることを、周りの人は知っていますか？

　何となーくは、いっています。特に若い子はSNSに敏感だと思うので、「マンガのネタにしていい？」とさり気なく聞いたことがあります。もちろん了承を得た上で描いていますが、「これを描いてるよ！」と公にはしていないので、職場の人がチェックしているのかどうかは分かりません。もしこっそり見られていたら、すごく恥ずかしいです……。

ーー臨床検査技師の仕事の魅力を教えて下さい。

　やれる分野が広いので、人によってある程度好きなものを選べるという点です。医者が外科、内科……と選ぶように、臨床検査技師も血液検査、生理機能検査、病理検査……などの専門性を高められます。なので、オタク気質な人にはとても向いている職業といえますね。

ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか？

　小学生の頃です。学校で「マンガクラブ」に入っていました（笑）。Instagramに投稿するようになったのは2年半前から。高校時代の友人から誘われて、一緒に子供の成長記録を描き始めたのがきっかけです。

ーー描いたマンガをInstagramで発表して、良かったと思うことはありますか

　いろいろな絵描き仲間さんと出会えたことです。この年齢で、似た趣味を持つ友達がこんなにたくさんできるとは、思っていませんでした。

ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。

　今後増やしていきたいのは、患者さんとのエピソードですね。いままでスタッフ側をメインに描いていたのですが、病院はやはり患者さんありきの場所なので。フィクションを交えて、人物を特定できないよう個人情報には細心の注意を払いながら、描いていきたいです。

　また、いまは日常にフォーカスを当ててマンガを描いているのですが、完全創作で「日常と非日常」が融合した医療マンガも描いてみたいし、臨床検査技師を目指す学生を主役にした学園マンガも描いてみたいです！

（マグミクス編集部）