探偵マンガの王者は『コナン』？『金田一』？　「他にはない設定」「罪に隠れた葛藤にグッとくる」

マグミクス / 2024年5月8日 19時10分

■『コナン』と『金田一』、それぞれの異なる魅力

　マグミクス編集部は「『コナン』『金田一』どっち派？」と題して、2024年4月12日から4月26日までの期間、読者アンケートを実施しました。総投票数120票のアンケートの結果は下記のとおりです。

●3位：『名探偵コナン』『金田一少年の事件簿』どちらも好き（16票）

「『名探偵コナン』『金田一少年の事件簿』どちらも好き」という意見が3位となりました。コメントを見る限り、「両作とも好き／いいところがあってどちらかに決められない」というニュアンスでの投票が多かったようです。両作を長く読んでいる人ほど、その意見には頷けるのではないでしょうか。

【回答者の声】
・同じ推理ものでも、それぞれの良さがあって比べられない。
・『コナン』はおもに推しキャラと組織が絡む展開、『金田一』は一（はじめ）と美雪の恋愛展開や推理が好き。
・『コナン』の壮大なドラマ、『金田一』の事件ごとの深いドラマ、どちらにも惹かれている。
・『金田一少年の事件簿』はドラマ、『名探偵コナン』はアニメでその存在を知って、それからどっぷりハマっています。
・一とコナン、どっちもいい奴なんだよな。

●2位：『名探偵コナン』のほうが好き（35票）

『名探偵コナン』を推す声が35票集まり、2位となりました。同作については、基本的には推理マンガでありながらアクションや恋愛などさまざまなジャンルの魅力を兼ね備えている点を評価するコメントが目立ちました。

　また、キャラクターに触れるコメントが多数あったのも『名探偵コナン』ファンの特徴です。主人公の「工藤新一（江戸川コナン）」やヒロインたちだけでなく、「怪盗キッド」「服部平次」「赤井秀一」、そして「黒の組織」の面々など多くの登場人物の名前が挙がっており、長期連載を支えるキャラクター人気の高さを感じられました。

【回答者の声】
・キャラクターが魅力的で推理が面白い。
・コナン君が優しくてかっこいい！　こんな小学1年生、ほかにいません！
・ヒロインが良い。
・いつ見ても面白い。事件あり、推理あり、アクションありで恋愛あり。ライバルに友情もあり。完璧。
・推理、アクション、ラブコメと、いろんな要素が盛りだくさんで見応えがある。
・脇役が魅力的。最終回が来てほしいやら来てほしくないやら。
・アニメ好きなら、ずっと続いている『コナン』でしょ。
・映画がオリジナルで、最近はびっくりするような展開を入れてくれるから面白い。

■『コナン』と『金田一』の票数の差はいかほどか？

『金田一少年の事件簿R』ビジュアル　(C)天樹征丸・さとうふみや・講談社／読売テレビ・東映アニメーション

●1位：『金田一少年の事件簿』のほうが好き（66票）

　2位に倍近い得票で「『金田一少年の事件簿』のほうが好き」という意見が1位となりました。『金田一少年の事件簿』については、各事件の犯人たちの動機につながる背景の描写や、全体的なシリアスさが評価されていました。

　またドラマ版の存在も知名度を大きく上げるきっかけにつながっていたようです。堂本剛さんや道枝駿佑さんなど、自身の世代の「金田一一」役のキャストの名前と共にドラマ版を振り返るコメントも見られました。

【回答者の声】
・犯人の動機に、殺人という大きな罪を犯すに至る葛藤や、やるせなさを感じられて単なる悪人と裁けない事件が多い。
・凝ったトリック、犯人側の動機の深さ、ホラー要素が強い残虐な描写、物語と平行して読者も推理が楽しめる、複雑に絡められた人間模様、個性的な犯人たちなど魅力多数。
・さとうふみや先生の絵が美しいことと、繰り広げられるドラマの濃さが好きなこと、それから高遠遙一さん推しだから!!
・事件ごとに犯人の背景描写や見立て殺人などストーリー性があること。
・『コナン』はコナンがわりと何でもできるからひとりで事件を解決することあるが、『金田一』は美雪や佐木など周囲のキャラクターに助けられて事件を解決するケースが多く、団結力やキャラのまとまりを感じられる。
・アニメよりドラマ派なので『金田一』。

●『コナン』『金田一』の原作は連載開始から30年経っても連載中

　今回のアンケート結果、みなさんはどう感じるでしょうか？　「納得」という人も「意外」と感じる人もいるかもしれません。もし気になるコメントなどがあれば、改めて両作をチェックしてみるのもいいでしょう。

　いずれも原作は連載開始から30年以上経ちながら、『名探偵コナン』は「週刊少年サンデー」で、『金田一少年の事件簿』はシリーズ最新作『金田一37歳の事件簿』が「コミックDAYS」で連載中です。今後も両作が長く続き、そして多くのファンを楽しませてくれることに期待しましょう。

権利表記：
(C)青山剛昌／小学館週刊少年サンデー連載中　(C)天樹征丸・金成陽三郎・さとうふみや／講談社週刊少年マガジン　(C)2009 NBGI

（はるのおと）

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