ベジータの苦手な物カワいい!『ドラゴンボールZ』アニオリの意外過ぎる場面
マグミクス / 2024年10月5日 12時35分
■ギニュー特戦隊よりも強いヤムチャたち
鳥山明先生の大人気マンガ『ドラゴンボール』の、TVアニメシリーズ最新作である『ドラゴンボールDAIMA』の放送が迫ってきました。放送に備えて、原作や過去のアニメシリーズを振り返っている方も少なくないでしょう。また、アニメ『ドラゴンボール』は、これまで何度も「アニオリ」回が話題になってきました。
アニメ『ドラゴンボール』の続編で原作のストーリーを基本とした『ドラゴンボールZ』(以下、Z)では、アニオリで驚くような描写が描かれたり、意外な設定が明かされたりすることもありました。放送当時から視聴していない人のなかには、忘れてしまった描写があるかもしれません。
『ドラゴンボール』では、たびたび「どのキャラが一番強い?」というテーマで、各キャラの戦闘力に注目するファンが多く、考察する際には作中での戦いの描写やセリフがヒントになります。たとえば「ヤムチャ」「天津飯」「餃子(チャオズ)」は、主人公「孫悟空」や「ベジータ」ほどの実力はないにせよ、『Z』のアニオリ回を振り返れば、相当な実力があることがうかがえました。
「サイヤ人襲来編」では、敵として現われた「栽培マン」や「ナッパ」との戦いによってヤムチャ、「ピッコロ」、天津飯、餃子は死んでしまい、『Z』の55話では、あの世に行った4人が、「界王様」に修業をつけてもらうことになります。
そして、「ナメック星」のドラゴンボールによってピッコロが生き返ったあとの92話では、悟空とベジータとの戦闘によって死亡した「ギニュー特戦隊」のメンバー「リクーム」「バータ」「ジース」「グルド」が、界王様の住まいの食料を漁っており、それに気付いたヤムチャたち3人は、彼らと戦うことになります。
いくら界王様に修業をつけてもらったとはいえ、相手はベジータでさえも恐れをなしたギニュー特戦隊のメンバーで、ベジータの部下にやられた3人が勝てる相手ではないはずでした。しかし、いざ戦いが始まった95話では、ヤムチャはリクーム、天津飯はバータとジース、餃子はグルドを倒してしまうのです。このまさかの勝利はネット上でもたびたび話題になっており、「いくら何でも強くなりすぎなのでは?」「ベジータを赤子のように扱ったリクームがヤムチャにやられるなんて……」など驚きの声があがっています。
また、生き残ったギニュー特戦隊隊長である「ギニュー」は、自身と他者の身体を入れ替える必殺技「ボディチェンジ」を放った際、悟空が投げたカエルに当たって、カエルの姿になっていました。
原作では、カエルになって泣きながら去る場面までしか描かれていませんが、アニメ89話では、その後にカエルのギニューが、ナメック星にいた「ブルマ」に近付く様子が描かれています。顔を拭くためのタオルを渡したことがきっかけになり、カエルギニューを気に入ったブルマは翻訳機を作ってギニューに取りつけました。すると、ギニューは「チェンジ!」と叫んでブルマと身体を入れ替えます。
その後の91話ではブルマの姿になったギニューが、次にピッコロと身体を入れ替えようとしますが、「孫悟飯」がカエルになったブルマを投げ、再びギニューはカエルの姿になってしまいました。
ちなみに、時を経たTVアニメ『ドラゴンボール超』の22話では、カエルのギニューが再登場し、復活して地球にやってきた「フリーザ」の部下「タゴマ」とのボディチェンジに成功します。かつての「フリーザ編」で「デンデ」がナメック星の「神龍」に「悟空とフリーザ以外のもの全てを地球に送ること」と願ったために、カエルのギニューも地球に飛ばされていたのです。久しぶりの登場でしたが、その後に現れたベジータに瞬殺されてしまいました。
■サイボーグ化した桃白白が再登場! 扱いはギャグ要員?
柱を投げて、その上に乗って飛行した桃白白(タオパイパイ)を立体化した「S.H.Figuarts 桃白白」(BANDAI SPIRITS)
懐かしキャラといえば、幼少期の悟空に負けてサイボーグ化した「桃白白」も、『Z』のアニオリ回で再登場しています。
「セル編」にて、セルゲームが開催されるまでの間の物語が描かれた170話では、買い物のために外出していた悟飯が、川で溺れていたチャズケ村の少女「ライム」を救いました。そして、チャズケ村の悪党である「バーボン」とライムのトラブルを止めに入ります。一度は、ライムの祖父で武闘家である「ラオ・チュウ」によって事態は収拾するも、用心棒として雇われた桃白白の登場によって形成が逆転します。しかし、悟飯が代わりに桃白白と対峙し、相手が「孫悟空の息子」と知った桃白白は、一目散に逃げ去ってしまうのでした。
さらに、174話でも桃白白が登場し、ギャングのボス「ウォッカ」の依頼によって「四星球」と「七星球」を届ける場面が描かれます。そこにドラゴンボールを探していた悟空が現れました。悟空はただでもらうのは悪いと感じて困っていたところ、戦いでは勝てないと察した桃白白は、「3つの知恵の輪を明日の夜明けまでに解いたら、このドラゴンボールはきみにあげよう」と提案するのです。
悟空は「スーパーサイヤ人」状態を保ちながらなんとか期限までに知恵の輪をすべて解き、すでに逃げた桃白白たちを瞬間移動で追って無事にドラゴンボールを手に入れます。勝てないと察したときの引き際の早さや、まさかの工夫を凝らす姿に、かつての強敵、桃白白もギャグ要員になったことを感じる場面でした。また、「真剣に知恵の輪に取り組む悟空がかわいい」と、たびたび話題になっている人気のシーンでもあります。
また、『Z』の最終章となる「魔人ブウ編」においても、アニオリ回で意外な事実が明らかになっています。悟空とベジータは「ポタラ」によって合体して「ベジット」となるも、魔人ブウに吸収され体内で合体が解かれてしまいました。そして、ブウの体内を悟空とベジータが探索する274話では、巨大なミミズのような生物に襲われた際に、ベジータが「こう見えても俺はにょろにょろしたものが大っ嫌いなんだ!」と叫んでいます。
そして、その寄生虫の「父」が現れて、「あのーこの子が何か悪さしましたでしょうか?」と問いかけ、敵意がないことを示すのでした。あまりにもシュールな場面で印象的ですが、それ以上にベジータがワーム系の生き物が苦手という設定だったことに、驚いた視聴者も多いのではないでしょうか。
(LUIS FIELD)
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