【漫画】SNSは”知り合いが来たときの部屋”説に「たしかに！」 おしゃれで綺麗…しかし実態は？【作者インタビュー】

■SNSへの投稿は「友人が自分の家に遊びに来るとき」と似てる？

　SNSで投稿をするときの心理について描いたマンガ「SNSは『知り合いが来たときの部屋』説」が、Instagramで700近くのいいねを集めて話題となっています。

　友人が自分の家に遊びに来るとき、普段はしないところを掃除したり、凝った料理を作ったり。「普段のありのまま」を見せない心理は、「SNSに投稿するときの心理」と同じなのでは……？　そんな作者の考えに、読者からは、「たしかに、そうかも！」「自分の生活そのままを見せるって、勇気が必要だなあ」「部屋を片付けたいから、『あえて』人を呼ぶこともある」などの声があがっています。

　このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、フリーライター兼主夫の増田さんです。増田さんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー「SNSでは普段の自分とは違う自分を演出する」という現象には、本人のどのような意図が働いていると思いますか？

　そもそもSNSは、生活のなかの「他人に見せたい、見せても良い」という内容を切り取って投稿しているものだと思っています。本人に演出する意図がなかったとしても、その人の「きれいな部分」が出やすいのでは……。例えば、服装が自由な会社であっても、部屋着で出社する人がほとんどいないのと同じではないでしょうか。

ーー増田さんも、SNSでは「普段の自分ではない自分を演出」してしまうことはありますか？

　私の場合、「自分を実際よりも大きく見せよう、演出しよう」と思うことはありませんが、妻との本気のケンカや人にいえないような大失敗など、「わざわざ人に話すことでもないな」と感じたことについては、「あえて」投稿を控えています（笑）。

ーー逆に友人や知人が、SNSで「ありのまま」を見せていたら、どのように感じますか？

　友人や知人であっても、ありのままをSNSに投稿している人はいないと思っています。

　SNSでつながっていても、久しぶりに直接会ったときなどには、一緒に食事をしたり、遊んだり、会話をしたりするなかで、相手が「ありのままを見せてくれているな」と感じることがあります。やはり、「SNSだけでその人を判断してはいけないな」「実際に会って判断することが大切だな」と思います。

ーーこの作品の制作には、どのくらいの時間がかかりましたか？　また、描くときにこだわったポイントを教えて下さい。

　30分程度です。「難しい内容でも、なるべく分かりやすいように」と思いながら、いつも作品を制作しています。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか？

「その説、とても分かります」「SNSは日記代わりといいつつ、本当の日記に書くことはいっさいあげていません（笑）」など、共感してもらえる意見が多く、うれしかったです。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

　SNSの投稿を見て、「〇〇さんの家はとてもオシャレだなあ」「〇〇さんは顔が良くて、足も長くていいなあ」といっている人がいたので、「本当に？」「それは実際とは違うかもしれないぞ」と思ったことがきっかけです。

（マグミクス編集部）