名作から珍作まで…プロレスマニアが語る、思い出のプロレスゲーム「十番勝負」
マグミクス / 2020年4月6日 19時10分
■元祖であり、高い完成度だった『ザ・ビッグプロレスリング』
1990年代後半から2000年代にかけて「UFC」や「プライド」の台頭により、プロレスの人気は一時期「冬の時代」と呼ばれるほど衰退したものの、2010年代からまた人気が再燃し、現在では「プ女子」と呼ばれる女性も会場に訪れ、再び勢いを取り戻しています。
過去には、このスポーツエンターテイメントを題材にしたゲームが数多く登場し、多くの人を楽しませてきました。1969年生まれの筆者も、幼少期からガチガチのプロレスファン。もちろん、ゲームもそれなりにプレイしてきたのですが、ここで懐かしの「飛龍十番勝負」や「ジャンボ鶴田試練の十番勝負」のごとく、マニア目線で選んだ「プロレスゲーム十番勝負」をご紹介したいと思います。
栄えある勝負の初戦はやはり、プロレスゲームの元祖であり、1983年の登場時すでに高い完成度を誇っていたアーケード版『ザ・ビッグプロレスリング』(テクノスジャパン)です。アントニオ猪木のテーマ曲「炎のファイター」にのって登場するサニーとテリーの「ジェミニブラザース」が、マッド・ブル・ジャイアントとブラッディマスクのCP側と闘うタッグマッチとなっているのですが、アラフィフ世代ならテーブルタイプのアーケードゲーム機で遊んだ覚えのある方も多いのではないでしょうか?
同作は一応、新日本・全日本公認らしいのですが、技は「ジャーマンスープレックス」や「コブラツイスト」、「エンズイギリ」などが中心で「新日寄り」のゲームだったと思います。ゲーム中の全日的要素は勝利後に流れる「日本テレビ・スポーツテーマ」くらいです。それでも、ゲームセンターで遊べる「プロレスのゲーム」というだけで、かなり満足した記憶があります。
『ザ・ビッグプロレスリング』があまりに新日寄りだったためか、翌1984年にセガから登場した『アッポー』は、そのタイトルからもお分かりのとおり、ジャイアント馬場が一応主役キャラとなっています。このゲームはレスラーを選択することが可能で、試合もシングルです。馬場をモデルにした「G・BABU」やブッチャーをイメージした「A・BUCHIE」など8人のレスラーが登場するのですが、アンドレ・ザ・ジャイアントをモチーフにした「A・GIANTS」は微妙に大きく設定されており、マニア心をくすぐります。とはいえ、ゲームスピードやグラフィックは先に登場した『ザ・ビッグプロレスリング』の方が、筆者としては好みでしたが……。
■全プロレス団体を参加させた「妄想プレイ」も
『キング・オブ・コロシアム(赤) ~新日×全日×パンクラスディスク~』
他にも、セガの家庭用ゲーム機「SG-1000」用の『チャンピオンプロレス』も、セガユーザーだった筆者は熱中しました。たとえレスラーが2D状態で横にしか動けなくとも、登場レスラーが2名のみだったとしても、必殺技がなぜか「ワンハンドバックブリーカー」であったとしても、プロレスファン独特の「妄想補正」をかけて楽しんだ覚えがあります。
そして、1989年にPCエンジンで登場した『ファイヤープロレスリング・コンビネーションタッグ』(ヒューマン)や、同シリーズのスーパーファミコン用『スーパーファイヤープロレスリング・スペシャル』、そして『ファイヤープロレスリングG』のストーリーモードは、かなりハマってプレイしました。
その流れをくんでレスラーたちが3D化された『キング・オブ・コロシアム』(スパイク)では、レスラーをエディットしてひたすらCPU同士で戦わせたり、全プロレス団体を参加させた、リーグ戦やトーナメント戦を開催したりと、変態的な妄想を爆発させたのはいうまでもありません。ちなみに筆者が個人的に最もハマったソフトは、『キング・オブ・コロシアムII』です。
その後も、1998年の『闘魂列伝』やWWEを題材にした『エキサイティングプロレス』シリーズ、「週刊プロレス」監修の『プロレス戦国伝』など、紹介したいプロレスゲームは山ほどあるのですが、アントニオ猪木対マサ斉藤の「巌流島決戦」のように、ダラダラと際限なくなってしまうので「金曜8時の生中継時代」のごとく、一旦切り上げてまいりましょう。それでは皆様、お時間です。ごきげんよう、さようなら~。
(渡辺まこと)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
日本3大王座が年末年始に激動…ジュンが三冠奪取、OZAWAはGHC新王者、ザックはIWGP史上初の連続防衛
スポーツ報知 / 2025年1月11日 5時0分
-
【プロレス大賞】藤波辰爾が授賞式復活を喜ぶ「この壇上に上がるのがプロレスラーの夢」
東スポWEB / 2025年1月8日 16時4分
-
『ワールドプロレスリング』55周年記念で見逃し配信開始 過去の名試合も 猪木 シン vs 浜口 ベイダーや長州と大仁田のノーロープ有刺鉄線電流爆破など
ORICON NEWS / 2024年12月30日 5時30分
-
新春昭和プロレス特集!力道山&ジャイアント馬場「至高の昭和プロレス名勝負列伝~伝説の貴重映像~」をCS放送日テレジータスで2025年1月2日(木)18時から放送!
PR TIMES / 2024年12月24日 17時15分
-
力道山生誕100年… 追悼試合で猪木に狙いを定めた星野勘太郎&山本小鉄の「意地」 取材記者が回想
東スポWEB / 2024年12月15日 10時9分
ランキング
-
1この機に“Sandy Bridge”を卒業する人も――年末年始はWindows 11への移行が加速
ITmedia PC USER / 2025年1月11日 6時5分
-
2『GoW ラグナロク』の二の舞かも…『ラスアス2』リマスターPC版でもPSNアカウントが必須に―PSN利用不可地域からの批判予想されるか
Game*Spark / 2025年1月10日 22時1分
-
3『ゼンゼロ』エレンやニコらに「コスチューム機能」初登場!新キャラ「アストラ」は初のヒーラーなど、Ver.1.5は“初めての試み”が盛りだくさん
インサイド / 2025年1月10日 22時15分
-
4幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は……斜め上のキュートな活用術に大反響 2024年に読まれた面白記事トップ5
ねとらぼ / 2025年1月5日 21時30分
-
5エアコン暖房を「つけっぱなし」にしたら、電気代はいくらかかる? FPが試算してみた
Fav-Log by ITmedia / 2025年1月10日 10時20分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください