【漫画】ひどい目に遭った保護猫と、運命の出会い 家に迎える過程を伝えた作品に反響

■保護猫って？　から始まった勉強の日々

　漫画家のオキエイコさん（@oki_soroe）は、最近保護猫を家に迎えました。「猫を飼いたい」と思い、ペットショップで猫を探していたオキエイコさんでしたが、「保護猫」のことを知り、保護猫の里親になるためのさまざまな勉強を始めます。そんななか、保護猫「しらすちゃん」との運命の出会いが！

　オキエイコさんが保護猫を家に迎えるまでの過程を描いたマンガ『保護猫ちゃんを家に迎えるまでの話』がTwitterで公開されました。最近の保護猫事情や、動物愛護センター、保護猫カフェなどの施設について、連載形式で詳細につづった作品に、読者からは「うちの猫も保護猫です」「保護猫を広めてくれてありがとう」といった声があがるなど、大きな反響がありました。

　作品について、作者のオキエイコさんにお話を聞きました。

ーーオキエイコさんが漫画家としてデビューした経緯を教えて下さい。

　当時も今みたいにTwitterでマンガを描いていて、それがKADOKAWAさんの編集担当の方の目に留まり、声をかけていただいた、という感じでした。その時の作品は育児についてのマンガでした。そこからはイラスト・マンガ・PRなど、仕事を見てくださった方から声をかけていただく形で今も続いています。発表する場や機会があることはとてもありがたいなと思ってます。

ーー『保護猫ちゃんを家に迎えるまでの話』をマンガに描こうと思ったきっかけはありましたか？

　猫を引き取る過程で知った「保護猫」について、自分の無知さを恥ずかしむと同時に、こんなひどいことが起きていたのかという現実との闘いでした。でも私と同じような人も「知る」ということで小さな命を救えるかもしれない。だったらひとりでも多くの人に「保護猫」について伝えられるマンガを描こう、と思ったのがきっかけです。

保護猫について初めて知ったオキエイコさん（オキエイコさん提供）

ーー動物愛護センターでしらすちゃんに出会った時、しらすちゃんのどんなところにビビッときたのでしょうか？　

　うまく言えないのですが、「この子だ！」とビビッと感じました。表情なのか、なんなのか……。変に聞こえてしまうかもしれないのですが、前からずっとうちの子だったような気持ちになりました。「おうちに帰ろう」という気持ちになったので、この子だと確信しました。

ーーたくさんの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

　どれもうれしい言葉ばかりで、ありがたい気持ちで拝見しています。読んでくださった方の中には保護猫の里親をされている方も多くいらっしゃったのですが、みなさん「保護猫のことを知ってくれてありがとう」と言ってくれました。センターでの指導員さんの言葉もマンガ内で触れましたが、保護している方々の思いは計り知れません。読者の里親さんたちの「ありがとう」にも、同じような重みと日々の愛情を感じました。

ーーTwitterで公開されている最近のしらすちゃんの様子を拝見すると、家に来たばかりなのにとても安心してくつろいでいる様子がうかがえます。保護猫だったこともあり、最初は警戒するのでは、と思いますが、家に来てすぐにご家族となじんだのでしょうか？

　私も驚いたのですが、うちのしらすは指導員さんも言っていた通り、本当に人懐っこくて……。悲しい思いをしていたとは思えないほど、すでに家になじんでいます。もちろん初日は若干警戒していたのですが、すぐに家や私たち家族となじんでくれました。センターでしらすを選んだ時、「この子はまるでずっと前からうちの子みたいな目で私を見た！」と主張する私を「え……？（笑）」という顔で見ていた夫も、今では「うちに来るのは決まってたね」と言うほどしらすにメロメロです（笑）。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　いつもTwitterのマンガは「自分の日常・関心のあること・体験したこと」を描いています。猫がやってきた我が家は、新しい発見の連続なので、しばらく猫マンガが続くだろうと思います。今までは「保護猫」という観点でマンガを描いていましたが、これからは「我が家のしらす」という視点で日常の猫との生活を描いていこうと思います。しらすが加わった我が家の日常を見守っていただけるとうれしいです。

（マグミクス編集部）