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「毒親」との壮絶な日々を描くマンガが連載中。初潮が来た娘に「悪魔の子だよ!」と…

マグミクス / 2020年10月15日 13時50分

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■母親に大切にされたくて、必死で描いた絵の行方は…

 子どもに罵詈雑言を浴びせたり、子供が母親に好かれたい一心なのを良いことに、新興宗教の行事に付き合わせたり、あげくの果てに酒に逃げる……漫画家の彩野たまこさんが描く『おかあさんといっしょがつらかった』には、そんな子供時代の体験がつづられています。

 同作は講談社のWebマンガサイト「コミックDAYS」で連載中。本記事の公開時点で第4話まで公開されています。マンガは、“おかあさんといっしょ”にいた生活がいかに苦しかったのか。そんな環境からどうやって抜け出して、自分の人生をやり直せたのかが語られ、家族関係や人間関係に思い悩む人に寄り添う作品になるといいます。

「毒親」という言葉は社会に浸透して久しいですが、子供の頃に親から受けたひどい対応が、性格にも影響するほどトラウマとして残る人が多く、決して軽視できない問題となっています。

 マンガの主人公「たまこちゃん」の母親は、たまこちゃんのことを「バカな女」と罵ったかと思えば、入信している宗教のDVDを見た後は豹変して「天使の子」と呼び、優しい表情を向けます。

 たまこちゃんは、母親に大切にされたい思いで得意な絵を描いて母親に渡します。その時は喜んでくれたのですが、10分後にその絵はゴミ箱に捨てられていました。母親は「おばあちゃんがゴミと間違えて捨てたんじゃない?」と答えるなど、重度の酒乱で虚言癖があったのです。

 小学3年生。初潮がきた際に言いづらく隠していたところ、バレてしまい、母は「汚らわしい。悪魔の子の証拠だよ!」と言って、たまこちゃんを叩きます。周りの友達は、母親に「お姉さんになったね」とお祝いしてもらえたというのに……。

 たまこちゃんのように「毒親」に悩まされている子供が、親戚に相談したり、児童相談所などに駆け込むなどできれば、誰かが救いの手を差し伸べることもできるかもしれません。しかし幼い子供は、そのような手段があるということを知らずいるケースも少なくありません。また、子供は「おかあさんに好かれたい」と慕う気持ちから、親の悪いところを他人に言いづらいという側面もあるようです。

 筆者も、近しい人がいわゆる「毒親」であることを知り、人はどのようにして「毒親」になってなってしまうのかと、強い関心を抱いています。

 育児が苦手、自己が確立されていない、親からに大切にされた経験がない、夫婦の不仲、精神的な病を持っていることに本人が気付いていない、間違っていると言ってくれる友人がいない……など、さまざまな原因が考えられます。

 悲惨な事件や事故が起こってしまう前に、周りの家族や友人、学校や地域社会は何をすべきか、つらい思いをしている子供たちのSOSを見逃さないためにはどのような仕組みが必要か……『おかあさんといっしょがつらかった』は、「毒親」を他人事ではない問題として考えさせてくれる作品です。

(川崎晴代)

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