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いつでも猫のそばにいたい…! 飼い主の妄想がヤバめワールドへ突入

マグミクス / 2020年10月19日 18時10分

写真

■いつでも猫がいっぱいのワールド

 漫画家の迷子さんによる描き下ろしエッセイ。

 膝に乗ってもらいたいという飼い主の気持ちとはうらはらに、猫は気まぐれにしかそばに来てくれない……迷子さんが妄想したこととは?

* * *

 風が冷たくなってきた。最近本当に夏から冬が早い。

 そんなわけで、猫に対する膝あいてますよアピールに余念がない。寒くなってくると極まれに猫が膝に乗ってくるのだ。もともと積極的に人間に甘える性質でもない猫なので、春や秋など一匹で快適に過ごせる季節に自ら膝に乗ってくるなんてサービスは存在しない。夏なんてもっての外だ。チャンスはほんの少し、本格的に寒くなりかける今のみ。本当に寒くなって家が雪に閉じ込められるような時期になると、逆説的に室内を暖めざるをえなくなるので、これまた膝には乗ってもらえないのである。なかなか難しいものだ。

 自分自身はといえば、猫がそばにいるというだけで気分はサイコーHappyMAXな人間なので、可能な限り猫を膝に乗せて生きていきたい。無理だろうか。無理か。猫には猫の都合がある。こうなっては仕方がないので、常に猫の幻覚を見られる技術のある未来が来てほしい。お薬でも脳に電極でも怪電波でも構わない。精巧なホログラムを常に寄り添わせて生活したい。なんだか殺伐しがちな今の世の中、心のケアになる気もする。犬でも鳥でも虫でも物でも人でもなんでもいいのだ。自分が思う尊い存在が側に寄り添っていれば、思慮深く行動するための支えになる。多少は世界にも他人にも優しくできるというものだろう。

 とりあえず今日も猫は膝には乗らないが、心の中には猫がいる。寒いけど頑張って生きていこうと思う。

(迷子)

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