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「このマンガ」1位の『女の園の星』は、心の中の「親しい人」を思い出させてくれる?

マグミクス / 2021年1月20日 19時40分

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■描かれているのは、先生と生徒たちの会話と出来事…

「このマンガがすごい!2021」<オンナ編>で1位に選ばれ、大きな注目を集めているマンガ『女の園の星』(作・和山やま)の主役は、眼鏡を掛けた星先生。女子高の教師です。同作は彼と周りの同僚や生徒との日常を描いた作品です。

 なんでもない日常ですが、星先生と生徒たちとの会話はクスッと笑えます。例えば、1巻の冒頭では、クラスの学級日誌の備考欄を使った絵しりとりが生徒たちの間で流行っています。星先生は生徒たちが描く絵を見てコロコロと表情を変えながら一生懸命考えます。しかし、どうしてもわからず、翌日の日直の生徒が描く絵を待つことにするのです。

 またある時は、上の階のクラスで犬が飼われていることがわかります。そのきっかけは、とある日の授業中、上からリードが付いた犬がぶら下がっているのを窓側の席に座っていた生徒が見つけたことでした。話を聞くと、この犬が上のクラスの副担任だというのです。

 ところが、上の階のクラスが2泊3日の合宿でいなくなるので、星先生のクラスで犬の面倒を見てほしいと犬のクラスの担任からお願いされるのです。星先生は自分のクラスに犬嫌いや、動物アレルギーなどの生徒がいないか心配しますが、星先生のクラスの生徒達は犬を見ると大喜びしたのです。

■誰もが親しみを感じた「先生」を思い出させてくれる?

『女の園の星』は、女子高の教師の話です。描かれているのは些細な日常の会話や出来事なのに、なぜか巧妙な笑いとともに引き込まれてしまいます。筆者は同作を読んで、高校時代の担任の先生を思い出しました。いわゆる女子力がとても高い男性教師で、星先生と同じように眼鏡を掛けていました。

 どのように女子力が高いかというと、まず担当教科が「家庭科」で、料理やお菓子作りがとても得意。母校の行事のひとつであった収穫祭のたびに、クラスの人数分のカレーとシチュー、フルーツポンチを作ってきてくれたり、クリスマス近くになると同じように人数分と先生数人分のホールケーキを作ってくれたりしました。

 また、よくお菓子を試作していて、「新しいお菓子だから試食してくれ」と言われ食べたこともありました。クラス替えがない学校だったので、その担任の先生とは3年間ずっと一緒のクラスで、今でも感謝の気持ちを忘れられない……。『女の園の星』の星先生は、誰の心のなかにも存在していそうな、飾らない先生の魅力を放っています。それが読む者にとって身近で親しい人を思い出させてくれるのでしょう。

 祥伝社「フィール・ヤング」で連載中の『女の園の星』。まったりしていてクスっと笑える、星先生の世界を、一度覗いてみませんか?

(櫻野優里亜)

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