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海外アニメ『ミラキュラス』が放送中。大人も気になる「両片思い」のアクションラブコメ

マグミクス / 2022年4月22日 15時10分

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■アクションシーンも見応え十分

 世界119か国で放送されている大人気アニメーション『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』が、2022年4月2日からテレビ東京系列で放送中です。日本では、2018年からにディズニー・チャンネルなど各配信サービスやBSなどで視聴可能でしたが、着実に国内での人気が高まるなか、この4月から初の地上波放送が始まりました。

『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』は、フランスのアニメ会社「Zagtoon」を中心に製作しているアクションラブコメディ。2012年6月に東映アニメーションが共同プロデューサーに加わって企画が立ち上がり、紆余曲折を経て2015年に3DCGアニメとして放送開始しました。本国および英語圏では、ゲームアプリやスピンオフが制作されるほどの人気作品で、2023年にはミュージカルアニメ映画の公開も控えています。

●てんとう虫がモチーフのスーパーヒーロー

 パリに住むマリネットは、デザイナーを夢見る高校生。優しくて少しおっちょこちょいな彼女は、同じクラスのアドリアンに片想い中。アドリアンは有名デザイナーである父親のブランドでモデルをしており、学校の人気者です。

 そんなふたりは魔法の装飾品「ミラキュラス」を使って、それぞれ「レディバグ」と「シャノワール」に変身してパリの街を守っています。

 レディバグのコスチュームは、赤地に黒ドットのてんとう虫柄の全身タイツにアイマスク。一見奇抜な見た目ですが、格闘や物理攻撃を基本とした戦闘スタイルや、武器のヨーヨーを使ったスパイダーマンのようなワイヤーアクションなどを繰り出します。また、再生と幸運を司るてんとう虫の力を使って、アクマタイズされた人を浄化したり、壊された街を再生させることができるのも彼女の能力のひとつです。

 相棒のシャノワールは、変身すると黒いボディスーツに猫耳と首に鈴がついた、キャットウーマンのようなコスチュームに。猫のように聴力が高くなり暗視も可能になります。棒術と身軽な動きで敵を翻弄し、レディバグをサポートします。破壊と不幸の力を司る黒猫の力を使った必殺技は「カタクリズム」。どんな物でも腐敗させ破壊することができます。

 レディバグたちが戦う相手は、パリの住人たち。もともと悪人ではありませんが、怒りや悲しみなど負の感情を抱えた時に、蛾のミラキュラスの所有者である「ホーク・モス」が送り出した「アクマ」という蝶に心を乗っ取られると、「アクマタイズ」されて、負の感情のままに暴れ出します。

 時には、マリネットたちの家族や友人が「アクマタイズ」されてしまうことも……。嫉妬や八つ当たり、人にバカにされて落ち込むなど、「アクマタイズ」されるきっかけは私たちの日常にもよくあることです。子供たちにとっても身近な「負の感情」で敵に変わってしまう設定は興味深いです。

一緒に戦っているのに、互いの気持ちにも、正体にも気づかないマリネットとアドリアン (C)2022 ZAGTOON -

●大きいお友達もドキドキする、複雑なラブコメ要素

 マリネットはアドリアンに片想い中。部屋の壁いっぱいに彼の写真を飾っていたり、2か月先のスケジュールまで把握していたりと、その思いは度を超していますが、いざ彼を前にすると上手く話せなかったり、同じく彼を好きなクラスメイト・クロエに意地悪されたりと、なかなかうまくいきません。

 アドリアンもマリネットのことは「ただの友達」という認識なのですが、実はレディバグのことが大好きで、ポエムのようなラブレターを書いてしまうくらいです。シャノワールに変身している時はレディバグを「マイレディ」と呼んで積極的に口説きますが、彼をただのパートナーとしか思っていないレディバグからは毎回フラれています。

 お互いの正体を知らないゆえに、変身前と変身後で彼らの恋模様が入れ替わるラブコメ要素は、大人たちもハラハラドキドキさせています。SNSでは「推しカップル」を描いたファンアートが世界中で投稿されています。

●海外アニメなのに観やすいのはアジア文化の影響が強いから?

『ミラキュラス』シリーズは、フランスのアニメーター、トーマス・アストリュックが職場で出会った女性や日本のアニメからインスピレーション得て作ったキャラクターをもとにアニメ化されています。マリネットも、フルネームは「リネット・デュパン=チェン」といい、母親が中国人です。

 また、マリネットやアドリアンが所有する「ミラキュラス」は古代から存在し、代々の所有者にわたるまで保管する宝石箱には、最も強力なてんとう虫・黒猫のほかに、亀や孔雀、蛾・蝶(フランスでは蝶と蛾を区別しません)など、陰陽五行をモチーフにした動物や、ネズミ、牛、虎など十二支を司る動物のミラキュラスも保管されていました。

 レディバグとシャノワールも「幸運と不幸」と、対の関係で陰陽思想を意識しているのかも知れません。作中で使われる「アクマ」や、マリネットたちに魔法の力を与える妖精「クワミ」(神)など、日本語由来の用語も出てきます。アジア文化圏の要素が盛り込まれていることで、フランスが舞台であっても日本のアニメのような観やすさを感じるのではないでしょうか。

 レディバグは物語冒頭から世間に知られ、街では人気を集めています。しかし、「なぜ、マリネットやアドリアンはミラキュラスを手に入れたのか」は今なお不明です。いつか全てが明らかになる時はくるのでしょうか。マリネットたちの恋模様とあわせて気なる要素です。

※『ミラキュラス レディバグ&シャノワール』は、テレビ東京系列でシーズン1が毎週土曜7:30から放送中。配信サービスでは、シーズン1〜3が「Disney+」で、シーズン1〜2が「バンダイチャンネル」「Amazon Prime Video」などで配信中です。まだ観てないない方は、この地上波放送をきっかけに、ミラキュラスワールドを楽しんでみてはいかがでしょうか?

(マグミクス編集部)

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