汚部屋出身の妻、キレイ好きの夫 正反対のふたりの4コマが「いいバランス！」

■「自分とは別の人間」だからこそ生まれる絶妙な役割分担

　2022年2月に男の子が生まれたダルダルのダル子さん（@darudarudaruiko）。妊娠や出産や産後にまつわる体験を描いた4コマ作品を、定期的に発表しています。そんな彼女が、Twitterで『ダル家の役割分担。』というマンガを公開しました。

　作中で描かれているのは、自分とあまりにも性格・気質が真逆である夫との日常生活。読者からは「バランス取れてる」「ないものを補うのが理想」などの感想が寄せられ、投稿には2000件を超える「いいね」が集まっています。

　作者のダルダルのダル子さんに、お話を聞きました。

ーーダルダルのダル子さんがマンガを描き始めたきっかけを教えて下さい。

　一生に一度かもしれない妊娠期間を記録に残そうと思ったのが発端です。「こんなにつらいなんて聞いてない」って吐き出すつもりで始めたら、同じメンタルの妊婦がSNSに信じられないほどいました。

ーーご夫婦の性格が正反対であることで、これまで普段の生活で何か困ったことなどはありましたか？　また、反対に「性格が違うから良かった」と感じるようなことはありましたか？

　性格が正反対すぎて「自分とは別の人間」としっかり感じられるので、不満は具体的に話すようになりました。困ったことは、それでも大体が理解されないところ。諦めて具体的に指示を出して終わりにしてます。中途半端に「分かった感」を出されるより誤解がなくていいや、と思ってます。

ーー性格が異なるおふたりが仲良く暮らすコツは何かありますか？

　意識してるのは、相手に期待せず、それでいて信頼を裏切らないこと。生活の苦労や手間を平等にするのは性別が違う段階で既に無理なので、お互いにできることをやって、それを疑わない。やりたくないことはやらない。かといって頼りすぎない。嘘をつかない、とかかなと思います。難しいですよね。

ーー作品に対する読者からの反応で、特に印象に残った声があれば教えて下さい。

「夫婦ゲンカのたび、マンガを旦那に送って気持ちを伝えています」とメッセージをいただいたときに、当時は想定外で面白かったです。女性特有の情緒不安定や、体調の変化を説明する術に使ってる方が結構いるみたい。

読者から注目を集めた作品のひとつ『子供を生むと終わるのか。』（ダルダルのダル子さん提供）

ーー今回のマンガのほかに、ご自身がお気に入りの作品や、これまでに反響が大きかった作品があれば、ぜひご紹介をお願いいたします。

　最近では『子供を生むと終わるのか。』や『産後85日目、生理が帰ってきました。』などは特に反響が大きかったです。妊娠期の作品では『妊婦、透けがち。』や『「なにしてたの？」とか無慈悲なこと言わないで』がメディアにも多く掲載されました。

ーー今後、Twitterで発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか？

　妊娠期から続けている日記マンガですが、我が子が成人するまで描けたら完結かなと思ってます。そのあとは更年期障害とか老後不安のマンガとか描いて、ネット上でダラダラしていたいです。

（マグミクス編集部）