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逆に珍しい? 普通に両親と暮らしているジャンプ主人公たち 親が隠れ蓑の男も

マグミクス / 2022年5月31日 15時10分

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■「実家」と「両親」がなかなか揃いづらい少年マンガの主人公

『ONE PIECE』(著:尾田栄一郎)のルフィ、『HUNTER×HUNTER』(著:冨樫義博)のゴン、『NARUTO -ナルト-』(著:岸本斉史)のナルト、『鬼滅の刃』(著:吾峠呼世晴)の竈門炭治郎……「週刊少年ジャンプ」の人気作品のタイトルとその主人公の名前を羅列してみましたが、家族構成に少し注目します。舞台も時代設定も性格も違う彼らですが、「週刊少年ジャンプ」、というより少年マンガ全般の作品の主人公の多くは、未成年でも「両親と暮らしていない」ことがデフォルトだったりします。

 さまざまな理由が考えられます。まず、「冒険」に出たら実家暮らしは不可能です。麦わらの一味が次の島による前に実家に帰っていたら、物語は一向に進みません。またそもそも『ONE PIECE』でルフィの出自が伏せられていたように、「両親、もしくはそのどちらかが不在の理由」が物語の鍵を握っていることが多いのも、理由のひとつです。また、いわゆる「学園もの」でも、被保護者であるはずの主人公がトラブルに巻き込まれているのに両親が放っておくこと自体、無理が生じてしまうので、最初から「ワケありのご家庭」に設定しておくなんてこともあるでしょう。

 この記事ではこうした事情があってもなお両親と普通に暮らしている、そんなジャンプ作品の主人公たちを紹介します。彼らが実家で暮らしているのには、必ず理由があるはずです。

●「実家サスペンス」の最高峰『DEATH NOTE』夜神月

主人公が実家暮らしであることを逆手に取ったジャンプ作品が、『DEATH NOTE』(原作:大場つぐみ、作画:小畑健)です。主人公・夜神月は、第1部ではデスノートを手にした時点でまだ受験生。当然、実家で暮らしています。

途中、Lに怪しまれていることに気づくと、月は自室に監視カメラがあることを利用し、健全な高校生であることを周囲にアピールしながら、デスノートによる粛清を重ねていったのです。警察庁刑事局局長である父・総一郎の立場を利用するのにも、実家暮らしは有利でした。

●家族も濃すぎる怒涛のギャグマンガ『斉木楠雄のψ難』斉木楠雄

 さて、ジャンプのギャグマンガの主人公たちはどうでしょうか。例えば『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』(著:うすた京介)の主人公、花中島マサルは一応、両親と暮らしてはいるようですが、「母」はこれでもかというほどぼやかされています。また『いぬまるだしっ』(著:大石浩二)の主人公、いぬまるくんはというと、他の園児たちの両親は描かれるのに対して、彼の家族構成は謎めいていました。どうやらギャグも例外ではないようです。

 そのなかで、『斉木楠雄のψ難』(著:麻生周一)の主人公・斉木楠雄は両親と暮らしています。というか、両親がギャグの火種です。息子・楠雄が超能力者と気づいても、類い稀な順応力を発揮。優しい両親ではありますが、それ以上に迷惑なバカップルとして、楠雄を困らせます。両親キャラを持て余さず、しっかり利用した例と言えるでしょう。

■普通の両親のリアクションに感動

●両親の心配を振り切って走る!『アイシールド21』小早川瀬那

 中学・高校が舞台の超有名スポーツ作品であっても案外、両親と暮らしていることが明確に描かれている作品は少ないようです。例えば『スラムダンク』(著:井上雄彦)の主人公・桜木花道も過去の回想で父親が玄関先で倒れ病院に搬送されるシーンが挿入されましたが、母親に関する言及はありませんでした。また『ハイキュー!!』(著:古舘春一)も主人公、日向翔陽にも両親に関する情報はほとんど出てきません(小説版では、お母さんのビジュアルが公開されています)。『キャプテン翼』でも、翼と大地の父・広大は外国船の船長をしており、あまり家にはいませんでした。

 さて、そうなってくるとアメフトマンガ『アイシールド21』(原作:稲垣理一郎・作画:村田雄介)の小早川瀬那は実家暮らしかつ、しっかり母と父の描写もある点で、少し珍しいかもしれません。自分が「アイシールド21」であることを周囲に隠し、あくまでも「主務」としてアメフト部で活動していることにしている瀬那は昔からまもり姉ちゃん、そして両親に心配ばかりかけてきました。だからこそ、正体が明かされた時のカタルシスは、それを見てびっくりしているごく普通の両親の存在なくしては語り得えなかったでしょう。特に息子を信用している穏やかな父・秀馬は、ジャンプの父親キャラのなかでも屈指の普通っぽさと優しさを感じます。

 ジャンルを問わず「両親と暮らしている」ジャンプ主人公は、少ないことがわかりました。もちろん家族構成の多様化が当然となってきた昨今、わざわざ「両親が登場しない理由」を明かす必要はなくなってきているのかもしれません。

(片野)

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