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「バイクのツーリング先で…」山林から子猫の鳴き声!段ボール箱の中に2匹が遺棄「こんな酷いことを…悲しくて涙が出てきた」

まいどなニュース / 2024年4月2日 15時50分

子猫2匹は鳴き続けていたという(保護主さん提供、Instagramよりキャプチャ撮影)

「ツーリング先でダンボールに入った2匹の子猫を保護しました。
 ほとんど人の出入りのない場所です。
 こんな酷いことをする人がいるなんて許せません!
 悲しくて涙が出てきました。
 でも、保護できてよかった。
 2024.2.10」

バイクのツーリング先で段ボール箱に入った子猫2匹を見つけ急きょ保護したことを、保護主さん(@azuki0425nyanko)がInstagramに報告。投稿には「見つけてくださり本当にありがとうございます」「涙が出てしまいました」「この子らにとったら、ほんまに救世主。ほんまに良かった!!」などと感謝のコメントが殺到しました。

保護主さんによると、子猫2匹を見つけたのは2月10日。保護主さん夫婦が久しぶりにオフロードバイクでツーリングに出かけた際、子猫たちがダンボール箱に入れられて遺棄されていたのを発見したとのこと。すぐに自宅にいた娘さんに連絡し、車で子猫たちをお迎えに来てもらいました。帰宅後、動物病院へ連れて行ったといいます。子猫たちはどうなったのでしょう? 投稿した保護主さんに聞きました。

久しぶりのツーリング 人里離れたとある山林に兄妹猫 必死に器の水を飲んでいた

──たまたまバイクのツーリングにご夫婦で行った先で子猫たちを見つけられたとのこと。

「はい。久しぶりにバイクに乗りたくなったので夫を誘って午後からラーメンツーリングへ。行き先は特に決めずに適当に走るスタイルなのでその日もいつものようにふらっと峠を走っていました。人里離れたとある山林で袋ラーメンを作って食べていると、動物らしき鳴き声がどこからか聞こえていました。初めは鳥かな?と思ってあまり気にしていませんでした」

──どこからか鳴き声が聞こえていたのですね。しばらくして子猫の鳴き声だったと分かったと。

「ランチを済ませその場を離れる直前に、夫が少し離れた場所から何かにびっくりして声をあげました。そこにはハチワレの子猫が1匹いたんです。よく見るとその子猫の近くにダンボール箱が置いてあり、その中には麦わら柄の子猫がもう1匹。ハチワレと麦わら柄の子猫が鳴き叫んでいました」

──当時の子猫たちの様子は?

「ハチワレの子猫はダンボール箱の中にいる麦わらを守ろうと外に飛び出して辺りを警戒している様子にも見えました。おそらく兄妹かと。夫が器に入れて水を近くに持っていくとハチワレの子猫が必死に水を飲んでいました。傍にきた瞬間に捕まえてダンボールの中に保護できました。人間を怖がっている様子はありませんでしたが、ずっと鳴いていましたね…その間に娘に電話をして車で迎えにきてもらうことができました」

──保護して帰宅された後、動物病院に行かれたそうですね。

「娘が迎えにきてくれた後、自宅に連れて帰り、先住猫のあずきのご飯を子猫たちに与えました。今まで見たことがない食べっぷり。2匹ともうなり声をあげて食べていました。よっぽどお腹が空いていたんだと思います。お水もいっぱい飲んでいました。動物病院からは診察の時間が近くなったら電話を入れてくれるとのことだったので、自宅で子猫たちと待機していました。病院から連絡がきて診察、検査。健康状態も問題なく、感染症もなくてひと安心でした。診察を無事に終え、ホームセンターでケージを購入。子猫たちはケージの中へ。疲れたのか眠ってしまいました」

兄妹猫との出会い「あの日あの時あの場所へ行っていなかったら、彼らを見つけることもできなかった」

──おうちにお迎えすることになられたとか。

「里親を探そうか迷ったのですが、2月の寒い山の中で偶然すぎる出会いにとても運命を感じました。授かりものだと思ったらうちの子にしたくなり、家族の一員に。ハチワレの猫ちゃんが、男の子で竜の助くん。麦わら柄の猫ちゃんが、女の子でひなたちゃんと名付けました。当時(2月10日)生後7週目くらいでした。どんなに小さくても貴重な命。目の前にいるふたりの命を救えたことが何よりもうれしいです」

──先住猫のあずきちゃんの反応は。

「あずきは2020年4月に1か月のトライアル後、正式に譲渡していただいた元保護猫です。今は6~7歳ほど。非常に臆病なニャンコですが人間に攻撃的な姿を見せたことない温厚な性格。ところが子猫たちにはとても警戒心が強く、あずきが威嚇している姿をはじめて見てびっくりしたのは私たちの方でした。それでも子猫たちのいる部屋に自ら来て遠くから見ています。近くに寄ろうすると威嚇したり猫パンチをしています」

──竜の助くんとひなたちゃんたちは、今どんな様子ですか。

「家での生活にも慣れてきて元気よく毎日走り回っています。食欲あり、排泄も良好! 捨てられていたなんて想像ができないくらい楽しく過ごしています。ただ、早くに母猫と離れてしまっているのが原因なのか?竜の助はひなたのおっぱいに乳吸いをすることがあります」

──あらためて、竜の助くんとひなたちゃんたちが山林に遺棄されていたことをどう思われました?

「あの日あの時あの場所へ行っていなかったら、彼らを見つけることもできなかったと思うと子猫たちに引き寄せられたとしか言いようがありませんね。まさかあんな場所でダンボール箱に子猫がいるなんて…悲しすぎて勝手に涙が出てきました。でも、連れて帰ることしか頭にありませんでした。私たちは猫が大好きなんです。でもかわいいだけでは飼ってはいけませんし飼えません。迎えられる環境でないと家族にはできません。捨てた人に対して怒りはもうありません。でも、こんな悲しいことが二度と起きないことを心から願っています」

飼い犬や猫などの遺棄。2020年6月に施行された改正動物愛護法により、飼い主がペットを捨てた場合、これまで100万円以下の罰金刑だけでしたが、1年以下の懲役刑が加わり、厳罰化されました。犯罪です。大切な命を捨てないでください。

(まいどなニュース特約・渡辺 晴子)

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