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姉妹で保護した黒猫の子は警戒心MAX!イカ耳&シャーシャーで「恐ろしい猫」だったが…諦めず待ち続けた結果「手のかかる子ほどかわいい」存在に

まいどなニュース / 2024年4月24日 17時17分

子猫の頃のひじきちゃん=mikajucatsさん提供

警戒心マックスのお惣菜姉妹

ひじきちゃん(3歳・メス)は野良の子猫だった。2020年10月、京都府で保護活動をしているみかじゅさんが仲間とTNR活動をしている最中に2匹の子猫姉妹を発見。生後4カ月の時に保護したという。保護当時は、シャーシャー威嚇してくるだけでなく、子猫ながらも必死に抵抗して手を出してきた。

「恐ろしい猫でしたが、3カ月ほど経つと徐々に触れるようになってきました。でも耳はずっとイカ耳のまま。まるで自転車のヘルメットを被っているのかと思うくらい平らにしていました」

やっと触れるようになったけど

みかじゅさんは、黒猫をひじきちゃんと名付け、もう1匹の三毛猫をおからちゃんという名前にした。彼女たちはお惣菜姉妹と呼ばれている。

保護してから数日間、2匹ともごはんも食べずに固まっていた。相変わらず人には懐かなかったが、みかじゅさんは辛抱強く接した。特に、ひじきちゃんはなかなか手強かったという。

「里親さんを募集するため人馴れさせようと頑張りました。3カ月経った頃、やっと手で触れるようになったので里親さんを募集しましたが、なかなか良いご縁に恵まれず悶々としながら過ごしていました。ひじきの耳は長い間立ちませんでした」

やがておからちゃんには声がかかって、優しい里親の元に巣立っていった。1匹だけ残ってしまったひじきちゃん。

「それでも一旦懐くと抱っこもできるようになり、人との距離もどんどん縮まっていきました。里親さんを探そうと頑張ってきたけれど、相方に話すと『いや、無理だろう』と言われました。いいのか悪いのか分かりませんが、うちの子にすることにしました」

一旦は譲渡すると決めてインスタグラムでも里親を探したひじきちゃん。手のかかる子ほど可愛いというが、ひじきちゃんを悩みながら育てているうちに、いつしかみかじゅさんは愛着が湧いて手元に置いておきたくなったという。ひじきちゃんは今はイカ耳になることもなく、耳を立てて穏やかに暮らしている。

(まいどなニュース特約・渡辺 陽)

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