雪で路面凍結 北九州は一斉休校、福岡は各校判断に 対応分かれる

積雪の影響で渋滞する道路＝福岡市博多区で2025年1月10日午前7時43分、野田武撮影

　降雪で積雪や路面凍結が認められるとして、北九州市教委は10日、市立の幼稚園や小中高校（夜間中学除く）、特別支援学校を一斉休校とした。市教委は「幼児児童生徒の安全確保を最優先する」としている。

　一方、福岡市教委は、市立の小中学校などに各校で判断するよう指示し、一部の小学校が10日朝の登校時間を遅らせるなどした。市教委は「学校ごとに学校周辺の積雪などの状況が異なることもあるので、学校の判断で臨時休校や登校時間の繰り下げを検討してもらうことにした」としている。

　気象庁は9日、九州北部で10日昼前にかけて山地、平地ともに大雪になる恐れがあるとして、警戒を呼びかける気象情報を出していた。

　休校の判断を巡っては、2024年8月29～30日に九州を横断した台風10号で、暴風警報の発令中に福岡市立小中学校で児童生徒を登校直後に一斉下校させた対応が問題となり、市教委は台風時の一斉休校の判断基準を設けた。【竹林静】