1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

津波での遺留品、14年機に最後の返還 保管難しく 福島・いわき

毎日新聞 / 2025年1月11日 9時15分

返還を呼びかけて展示されているランドセルやガラケーなどの津波遺留品=福島県いわき市薄磯3のいわき震災伝承みらい館で2025年1月10日午後1時10分、柿沼秀行撮影

 いわき震災伝承みらい館(福島県いわき市)で10日、東日本大震災の津波で流出し、拾得された遺留品の展示・返還が始まった。毎年呼びかけてきたが、今回で最後とする。2月28日まで。

 同館で保管する遺留品は約5000点に上り、市内の複数の公共施設に分散している。このうち、今回は約1300点を同館に運び、約300点を展示している。

 ランドセルや、「プリクラ」の名で親しまれたプリントシールを貼ったガラケー、コンパクトデジタルカメラ、少年野球チームの集合写真をあしらった記念の盾……。震災前に流行していた物をはじめ、思い出の品々が並ぶ。

 2020年5月に開館した同館では毎年、1週間程度の期間で返還を呼びかけてきたが、年々問い合わせが減少。遺留品の劣化も進み、保管の継続が難しく、今回を最後と決めたという。返還できなかった品は震災から14年となる3月11日、地元の寺院で慰霊法要と合わせておたき上げする。写真などは可能な限り画像データで保存するという。

 返還の際は本人確認するため、運転免許証やマイナンバーカードの持参が必要。問い合わせは、いわき震災伝承みらい館(0246・38・4894)。【柿沼秀行】

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください