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災害時に役立つ高火力 ロケットストーブ製作体験 阪神大震災30年

毎日新聞 / 2025年1月17日 15時13分

ロケットストーブを作る参加者ら=和歌山県紀の川市西野山の道の駅「青洲の里」で、藤原弘撮影

 阪神大震災の発生から17日で30年を迎えるのを前に、和歌山県紀の川市西野山の道の駅「青洲の里」で11日、火力が強く災害時にも役立つ「ロケットストーブ」の製作体験会が開かれた。県内外から約20人が参加し、防災への意識を新たにしていた。

 ロケットストーブは、煙突状の構造を持ち、内部で発生する上昇気流によって空気を吸い込みやすくなり、高い燃焼効率を得られる。小枝などが燃料でも高火力となるため、アウトドアを中心に災害発生時にも利用されている。

 参加者はエンジンオイル用のペール缶2個を使って煙突を組み合わせるなどし、約2時間かけて完成させた。その後は、持参した食材で焼きそばやホットケーキなどを作った。

 紀の川市消防団女性分団長の地村美貴さん(52)は「災害時に木を集めて燃料にできる。分団でも製作体験に取り組みたい」と話し、市内の有薗光代さん(42)は「簡単に手に入る物でスムーズに作ることができた。南海トラフ巨大地震発生の恐れがあるので、身近にあるといい」と語った。

 約10年前にロケットストーブのことを知って各地で製作体験会を開き、道の駅では初開催の神徳政幸駅長(65)は、「防災意識を高めてもらうとともに、化石燃料を使わないことでSDGs(持続可能な開発目標)にも関心を持ってもらえたら」と話した。【藤原弘】

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