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これが議会の広報!?『怪獣映画』『家電量販店』『子ども雑誌』のようなチラシで議会の傍聴人数が2倍に!議員自らが発案・デザインした大真面目なワケ

MBSニュース / 2024年4月17日 19時36分

 北海道鷹栖町の議会が作った議会の傍聴を呼びかけるチラシが「面白い!」「興味をひくデザイン!」とSNSで話題に。発案した議員にその取り組みのワケを聞きました。

 往年の怪獣映画のポスターのようなチラシ。しかし怪獣が見当たりません。文字をよく見てみると「ヨサン対ギカイ」。実はこれが議会の傍聴を呼びかけるチラシです。

 他にも、選挙後初の定例会のチラシには、某子ども向け雑誌のような「はじめてのていれいかい」というタイトルが。某家電量販店のようなチラシには、予算審議の目玉「新型コロナ対策」が表現され、値段を表記する部分には“決算の金額”が書いてあります。さらには、某人気番組風のチラシには「なぞかけ」でのうまい表現も。

 チラシを作っているのは北海道旭川市に隣接する人口6556人の鷹栖町の町議会。このユニークチラシの発案者は、自らも町議会議員である片山兵衛議員、46歳。きっかけは『無風すぎる選挙』でした。

 (鷹栖町 片山兵衛議員)「3期連続で無投票だったということで、なんとか町民の方に興味を持ってもらいたいというのが大きな理由です」

 陶芸家でもある片山さんは町を良くしたいと2011年から町議会議員に。しかし、4年に1度の選挙で立候補者が12人の定数ぴったりとなり、無投票での当選が3回続きました。

 (片山議員)「(Q無投票で当選は政治家としては?)正直なところ1回目はラッキーだったなくらいの気持ちでしたが、やっぱり3回も続くと、自分がやっていることが町民の方にどう見えているのか、支持されているのかされていないのかもわからない」

 もっと政治を身近に感じてもらいたい!片山さんは議会のチラシの見直しを先輩議員に提案。大賛成!とまではいかないものの、「ここまでしないとダメかもしれないね」と背中を押す声もあり、ユニークなチラシが出来あがったのです。すると…

 (片山議員)「傍聴席に普段は見たことがない方が来てくれて、チラシを持ってきて『面白そうだから来たよ』と言ってくれて、15~6人だった傍聴者が37人になりました」

 なんと傍聴者が2倍に!さらには2023年、16年ぶりとなる“投票による選挙”が行われました。これまでチラシ14作品を作り、陶芸家として本業の信頼を失わないレベルのデザインを目指しているという片山さん。

 (片山議員)「議会の注目してもらいたいところを表現したい。さらにできれば議会で目指すところを表現したいです。議員のなり手不足は、根源的には人口減少が原因なので。鷹栖町に興味を持ってもらって、町に来てもらえれば、そんないいことはないかなと」

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