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<女性で若手の無所属議員でもココまで違う>元々無所属、途中から無所属、過去の隠蔽無所属?

メディアゴン / 2016年3月18日 7時30分

武山雅樹[フリーライター]

* * *

議会の会派というのは同じ思想や政策を持つ集団であり、議会の中でグループを作り、採決等で歩調を合わせる仕組みだ。市町村区議会レベルでは様々な政党が同じ会派を組むことがあるが、都道府県議会となると基本的には国政と同様の会派で構成される。つまり、自民党、公明党、民主党、共産党・・・などだ。

では無所属議員はどうなっているのか?

例えば、2015年4月の全国統一地方選挙にて、「千葉県議会最年少女性議員」と報じられた無所属の水野ゆうき千葉県議会議員。選挙戦や議会活動等はたびたびメディアや雑誌等でも紹介されているため、注目されている若手議員のひとりだ。

そんな無所属の水野氏は現在、一人会派「我孫子無所属の会」を作り、基本的にはひとりで行動している。つまり、既成政党や政治組織、会派に属さず「自分一人だけの会派(グループ)」を結成して、そこに所属している、という形だ。会派とは、国政における「政党要件」のように、議員数や得票率による制約はないので、一人でも結成可能なのだ。

水野氏の場合は、無所属で立候補し、当選後にも政党には入らず、「一人会派」を結成して、現在に至っている。しかし、無所属議員が全てそのような形式か、といえば、そうではない。

東京都議会議員の塩村あやか氏も話題になる若手女性・無所属議員の一人だろう。塩村氏の場合は、「みんなの党」の公認候補として当選した都議会議員である。当初、「みんなの党」の議員と会派を組んでいたが、元代表・渡辺喜美元衆議院議員の問題から解党へと向かい、現在は無所属だ。

もちろん、他にもいくつかのパターンはある。最近目に付くのは、民主党で当選した後に、政権再交代後に、民主党をひそかに離脱して、なにくわぬ顔で「無所属議員」になっているパターンだ。

このように、同じ無所属議員でも、そのあり方はまったくことなる。しかし、メディアは「無所属議員」としてひと括りに取り上げてしまうことが多い。特に、女性若手議員ともなれば、注目も集まりやすい一方で、十把一からげでイロモノ扱いされてしまう。メディアの影響で有権者にも色眼鏡で見られてしまうのは不本意なことであろう。

例えば、水野氏と塩村氏の境遇は似ている。いわゆる「美人過ぎる議員」で話題になるなど、メディアへの露出も多いのも特徴だろう。もちろん、両者とも週刊誌の餌食になりやすい、という点も共通している。

議会での「セクハラ問題」で大きく注目された経験を持っている。さらに言えば、両者とも元テレビ関係者である、という点も似ている。そして現在は一人会派であり、無所属。詳しい事情を知らなければ、表面的には両者は同じような「話題の若手女性議員」に映るだろう。

しかし、「もともと無所属」なのか「途中から無所属」なのか、という部分だけみても、その実態は全く異なる。芸能界でいえば、最初からソロで活動しているタレントと、元アイドルが解散や脱退してソロ活動をしているみたいなものだ。

そこで今回、メディアでは同じようなカテゴリで扱われがちな「女性・若手・無所属」の政治家の「違い」について、水野ゆうき千葉県議にわかりやすく訊いた。

(以下、インタビュー)

ーー メディアでは何かと同じように扱われてしまう 「女性・若手・無所属」の政治家にはどのような違いがあるのでしょうか?

水野:地方議会に関していえば、規模も課題も全く異なるので、政治家個人としても、全然違います。それはもう、説明ができないぐらい違います。こんなに違うのに、メディアでは同じようなカテゴリになっていることに驚きます。やはり、「若手・女性」という面だけが一人歩きしているのかもしれません。それによって、注目してもらえるというメリットはあることも事実ですが。

ーー 例えば、水野さんは、塩村あやか都議とは交流などはありますか?

水野:塩村さんとは動物愛護の署名運動でご一緒しました。週刊誌に私が大々的に掲載されたとき、塩村さんが我孫子までお菓子を持って元気づけにかけつけて来てくれたこともあります。

ーー 政治家としての仕事面でのつながりはありますか?

水野:いわゆる「政治活動」を一緒にしたことはありません。活動手法も違えば、政策や思想も異なります。もちろん、動物愛護など、普遍的なテーマに関しては喜んで団結できますが、これは社会活動の一環です。政治的な主張に関わる部分に関しては、やはり一筋縄ではゆきません。そもそも、東京と千葉では地域性も異なるので、抱えている問題やテーマも全く違います。

ーー 東京都議会と千葉県議会も違いますか?

水野:千葉県議会は無所属に配慮しています。質問時間もそうですし、排他的要素は都議会と比較するとほとんどないです。

ーー 東京と千葉では、行動を起こした時の周囲のリアクションや扱われ方も違ってくるのでしょうか?

水野:違いますね(笑)。「セクハラ騒動」の時の顛末は非常に象徴的かもしれません。私も塩村都議も、いわゆる「セクハラヤジ」で大きな注目を浴びました。私の場合は、当時は我孫子市議でしたが、結果として、あの騒動で地方議会の実態を考えてもらうきっかけを作ることができました。非常に前向きに展開したとおもいます。

ーー 騒動後に、「なんでセクハラヤジを公表したんだ!」みたいなイジメはなかったのですか?

水野:まったくありませんね(笑)。私は特定の政党のサポーターや党員にすらもなったことはありませんが、協力的な政党議員は多いです。例えば、千葉の自民党は54人いますが、全員男性。県議会で単独過半数を占めていますが、何かされたということはありあせん。むしろフォローをくれたり、「良いヤジ」を飛ばしてくれることがあります。私と同じ我孫子市選出の先輩議員は自民党ですが面倒見の良い方で安心して2人で地元貢献をすることができています。所属は違いますが他の地域よりも安定していると思います。

(以上、インタビュー)

セクハラヤジ騒動を経て、一方の塩村都議はなにかと議会内、役所内でやりづらさを感じている場面は多いそうだという。確かに、騒動の時期、塩村氏へのバッシングも一部で散見されていた。塩村氏はセクハラヤジ騒動で現在の無所属という弱みが露骨に出てしまったことが大きな原因になっているのではないか、と水野氏は分析している。

「女性・若手・無所属」というツールをどう利用するか? ということも政治家としての重要な手腕になっているのだ。水野氏であれば、「無所属の強み」を生かして、時には与党会派と共同歩調をとって政策を進めたり、ある時には激しい議論を交わす。会派を超えたフレキシブルな関係の構築が政治をやりやすくしている。

塩村氏であれば、職員からの情報差別もSNSで吐露したり、自分にふりかかる問題などの多くをSNSに書き込み、その実態を積極的に公開しているが、その方法が結果的に都民を味方につけることにつながっているという。与党と対立することで注目を集め、自らの政策を伝えるという手法だ。投票するのは会派ではなく、一般都民なのだから、これはこれで一人会派の手法としては成功だろう。

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