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【HiHi Jets猪狩蒼弥「先生の白い嘘」インタビュー】「中途半端な気持ちで観て欲しいとは思わない」切実な胸の内 不条理な現実の乗り越え方とは

モデルプレス / 2024年7月13日 7時0分

◆猪狩蒼弥、風間俊介の提案で演技に変化「計算してくださっていたと思う」

― 早藤雅巳役の風間俊介さんはいかがでしたか?

猪狩:怖かったです(笑)!同じシーンを撮るのは撮影終盤だったんですが、撮影中はご挨拶したときも結構ドライな感じで、話しかけられる雰囲気ではなかったです。ただ、撮影中には風間さんの提案で助けられた場面がありました。早藤が美鈴先生に向けて新妻に関するひどい電話をかけるシーンがあって、新妻はその電話を聞いていないという設定なんですが、風間さんから監督への提案で「一回新妻の前でやっていいですか?」と、一度僕の前でオンの演技でそのシーンを演じてくれたんです。その瞬間は正直、どうしてその提案をしていたのかわからなかったんですが、早藤のこのシーンを見たことで新妻が抱いているであろうマイナスな感情に一歩近づいた気がして。そこで新妻から早藤への感情を掴めて撮影に臨めたので「風間さんもそれをわかって提案してくださったんだ」と考えたら本当にありがたかったです。

でも、そういったシーンの撮影が終わって帰り支度を始めたら、急に夢の国の話や飛行機の話をすごく饒舌にお話ししてくださって…(笑)。思い返してみると、僕の経験が浅い中で新妻の気持ちに近づけるように“何もしない”というサポートをしてくれていたんだ、と思いました。最初に風間さんにお会いしたときに優しい雰囲気だったら、新妻と早藤の関係性を演じることは絶対にできなかったので、計算してくださっていたと思うんですよね。きっと怖さの中にものすごい優しさがあったんだろうなと感じて、今になってものすごく感謝していますし、偉大な先輩だと思いました。

◆猪狩蒼弥、不条理な現実の乗り越え方

― 登場人物が不条理な現実に直面する作品ですが、現実でそういったことを感じた経験はありますか?

猪狩:昔はしょっちゅうありました。事務所に入りたての頃は怒られることがすごく多くて。言ってしまえば、怒られる人と怒られない人がいて、僕はめちゃくちゃ怒られる側だったんです(笑)。できない状態で入ったから、その先入観が強くて「こいつに注意しなきゃ」と常に監視下にいてすぐに怒られていたので、そのときは「マジでおかしいだろ」とずっと思っていましたね…。

最近になってからは怒られることが減ったからだと思うんですけど、最終的には不平等なことは自分に責任の一端があるとも思うんです。正直、絶対に不平等な物事はありますし、先天的な何かの不平等なことは解消されるべき、なくなるべきだという前提で、今の自分のように、教育を受けられて、おいしいご飯も食べられる時代に生まれているのに不平等だと思うのは嫌なんです。さきほどの入所当時の経験も「不平等だな」と思ってそこで目を背けていたら僕は今ここにいないわけなので、結果的に得するんだったら受け入れちゃった方がいいなと思っています。

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