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「ブラックペアン シーズン2」伊與田Pが語る二宮和也への厚い信頼 別人役は「二宮さんじゃなかったら踏み出せなかったかもしれない」【インタビュー前編】

モデルプレス / 2024年8月16日 15時0分

なお原作では、渡海と天城は全くの別人であり、“瓜二つ”という設定はドラマオリジナルとなる。これは海堂氏自らの提案であるとし「シーズン1の打ち上げの時に『すごく良かった』という風に褒めていただいて海堂先生が今回の原作を紹介してくれました。もちろん私も原作を読んでいたのですが、『天城のキャラクターをやってみたらどう?』と先生から提案いただいきました。原作の先生からそう言っていただけたのは大変光栄なことですね」と回顧した。

◆二宮和也、クラシック・衣装・髪色…本人のアイデア詰まったこだわりとは

そんな天城のキャラクター像について「基本的には、原作の持っている天城雪彦という役をまずイメージして、それを二宮さんがアレンジしていく中で髪型・服装から喋り方まで1個1個、二宮さん自身からもアイデアがあって、こちらからも監督と一緒に相談したものを提案して、脚本家がまとめて書いたものを、監督が最後撮影時にどう料理するのか…そんな風に皆で相談しながらやらせていただきました」と明かした。

二宮が“天城クラシックタイム”と呼ぶオペシーンで流れるクラシックも、二宮本人のアイデアだ。伊與田Pは「二宮さんから『こんな音楽ってあり?』みたいな提案を受け、コミュニケーションを重ねながら話していく中で、面白いなと思った曲を使わせていただきました」とし、「本格的なクラシックもあれば、現代風にアレンジしたものまで、二宮さんが色々詳しいんです。天城が部屋にオーディオなどを置いていたりするので、もしかしたらそこからインスピレーションを受けたのかもしれないし、全く関係なしに考えたのかもしれないですよね」と想像を膨らませた。

さらに、天城のルックスにもこだわりが多数。「天城は、自分の出で立ちや趣味を楽しんだ上で、仕事もしっかりやるところが、逆にかっこいい。その1つの象徴として、着ている服にもちゃんとこだわっているキャラクターがいいなと、衣装さんや二宮さんと話しました。それこそ、天城が新病院の建物において、中身だけでなく見た目にもしっかりこだわっているところが、日本人的な感覚ではあまりなく、また違った目線の人で面白いと思います。髪も『髪の毛染めてる暇があったら勉強しろよ!』と思うかもしれませんが、それはやっぱり1つの生き方として示すためにそうしています」と紹介した。

◆「ブラックペアン」渡海・天城の手術シーンの違い

本作では、天城による華麗なオペシーンも見どころの1つ。そんなオペシーンにて1つだけシーズン1と異なる部分があるという。「渡海先生は誰かが失敗してからオペをやりに来るんですよ。天城先生にもそういった時はあるのですが、基本は最初から一緒に入ってくれるので、その辺のアプローチの仕方が手術としては違ってきます」と告白。また、天城の決めセリフである「心臓は美しい」も「実際そう思って演じていただいていますし、造形の作りもひっくるめ、美しいと思えるような心臓の映し方を、監督から、美術スタッフ、カメラマンらまで、皆さんと試行錯誤しながら作っています」と話した。

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