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「虎に翼」ジェンダー問題描写の意図、エンタメ界に求めること 脚本・吉田恵里香氏が語る「知ろうと思うことを恐れないでほしい」【インタビューVol.1】

モデルプレス / 2024年9月15日 12時0分

岡田将生、戸塚純貴、和田正人、伊藤沙莉ら(C)NHK

【モデルプレス=2024/09/15】女優の伊藤沙莉が主演を務める連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)の脚本を務める吉田恵里香氏に、モデルプレスら報道陣がインタビュー。Vol.1では、LGBT・夫婦別姓などのジェンダー問題描写について語ってもらった。

◆伊藤沙莉主演朝ドラ「虎に翼」

第110作目の連続テレビ小説となる本作は、日本初の女性弁護士、そして裁判官である三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルに描くリーガルエンターテインメント。伊藤は、主人公の佐田寅子(通称・トラコ)を演じる。

◆脚本執筆を終えての感想

― まずは、本作の脚本の執筆を終えた現在の心境を教えてください。

吉田:後半の脚本を執筆している時からあと少しで終わってしまうなと実感して、やっと最後まで描き切ったという達成感とともに、終わらないでほしいという寂しさがあります。「虎に翼」の現場は、役者さんやスタッフさんを含め、すごく恵まれていて最初から最後までずっと楽しく描くことができました。ただ、描き切れなかったことや、もう少し深掘りできたなという部分もあるので、気持ちとしてはあともう1クールぐらいやりたいです(笑)。

― もし、あと1クールあったら、どんなお話を描きたいですか?

吉田:いっぱいあって悩みますね(笑)。よね(土居志央梨)も轟(戸塚純貴)も優未(川床明日香)も涼子さま(桜井ユキ)も、一人ひとりに「やれなかったな」「これ入れたかったな」というエピソードが沢山あります。あの人は今どうしているのか、ということや、女子部でのエピソードも回想で入れられるかなと考えていたのですが、構成を踏まえるとどうしても実現が難しく、最終回までもかなりぎゅうぎゅうに詰まってしまったのですが、これはこれで「虎に翼」っぽいなと思っていて満足しています。

◆「虎に翼」ジェンダー問題を描いた意図

― 本作で夫婦別姓やLGBTの問題を扱った背景や意図を教えてください。

吉田:「虎に翼」のテーマでもある憲法14条「すべて国民は法の下に平等」を踏まえた上で、もちろん昔に比べたら良くなっていることはいっぱいありますが、まだ事例数も少なく周知されていないことによって不平等な扱いを受けている方が沢山いるという現状が事実だと思います。でもそれは決して今に始まったことではなく、もっと昔から、それこそ寅子が生まれる前から存在していたことが大半だったんです。それらをちゃんと見せることに意味があると思ったので、テーマを盛り込むという意識や「やってやる!」と尖った挑戦心ではなく、当時から居た人をきちんと書きたいなという想いが強かったです。

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