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「虎に翼」松山ケンイチ、最後に記者へ語った桂場に込めた想い「僕は法曹界の人間でもないただの田舎のおじさんなんですが…」ラストの展開に言及【インタビューVol.3】

モデルプレス / 2024年9月20日 12時0分

松山ケンイチ(C)NHK

【モデルプレス=2024/09/20】現在放送中のNHK連続テレビ小説「虎に翼」(NHK総合・毎週月~土あさ8時~ほか)で桂場等一郎を演じている俳優の松山ケンイチ(39)にインタビュー。彼が桂場に込めた想い、同作から得たこととは。【Vol.3】

◆伊藤沙莉主演「虎に翼」

第110作目の連続テレビ小説となる本作は、日本初の女性弁護士である三淵嘉子(みぶち・よしこ)さんをモデルに描くリーガルエンターテインメント。主人公の佐田寅子(さだ・ともこ/通称・トラコ)を伊藤沙莉が演じる。

桂場は司法の独立を重んじる気鋭の裁判官。堅物で腹の内を決して見せない「法の世界」の手ごわい先輩だが、実は甘党という一面も。戦後に再会した寅子の裁判官への道を手助けし、最高裁人事課長、東京地方裁判所所長を経て、最高裁長官となる。

◆桂場を変えた航一の鼻血・寅子の言葉

― 尊属殺の裁判前に鼻血を出して訴える航一や寅子と対峙したことで、桂場の心境に大きな変化がありますが、このシーンを演じられていかがでしたか?

松山:星航一(岡田将生)は、表面上はかなり桂場に寄り添っているようなキャラクターではありますが、それでも航一自身の考えや意見を飲み込んでいる状況は結構あったんですよね。それは演技を見ていても感じることですし、桂場自身も気付いていることではあるんですが、航一にもある意味押し付けているというか、法解釈の論理をまとめるのも“こっち側”からの意見しかないというか。公害問題のことも結構出てきますが、その苦しんでいる方たちを救うために現行の法改正ではなくて法解釈で判決をして救おうとしている。

本当は航一の意見も入れたかったかもしれないし、本来はそうした方がいいけど時間がなくて今すぐ救済するべきだ、という考えの中で、桂場はどんどんどんどん様々なことを変えていくんですが、最後の最後で航一がどかっと言うときに鼻血を出す。これはすごく面白いなと思ったんですよね。

もし鼻血を出さなかったら、桂場っておそらく航一も切り捨てるぐらいの強さを持ち続けていたと思いますが、航一が鼻血を出したことで一旦その熱が冷める。刀を出してそのままバサっと行く寸前に鼻血を出されちゃったら、一瞬止まって素に戻ってしまうというか、「あ、とりあえず血止めないと」というような考えがあったんです。結果それによって刀を振り下ろさなかったというのがすごいなと思っています。

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