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【「光る君へ」道長役・柄本佑インタビュー】出家シーンで実際に剃髪「一気にグッと来ました」 最高権力者の孤独を演じて思うこと

モデルプレス / 2024年11月24日 20時45分

― 道長の政治を支え続けた行成(渡辺大知)、そして女性たちとの関係について、どのように解釈されていましたか?

柄本:行成については僕も気の毒だなと思ってやっていました(笑)。行成の想いは気が付いていない方向性で、シンプルに受け止めて受け答えしていました。

倫子に関しては仕事仲間で、明子に関しては仕事に疲れた後のオアシス的な存在。だから倫子といざこざがあって、明子のところに行ったけど、そこでもいざこざがあって結局内裏で寝泊まりをしてどちらにも行かなくなるという…。道長は結局どちらにも向き合ってないんですよね。僕もそれは「まずいな」と思いながらも台本でそうなっているからしょうがないです(笑)。とにかく演出からは「道長は女性たちの想いについては気が付きません」と言われていたので、まっすぐ少年のような天然さがあってそれが道長の持つ大らかさに繋がれば良いなと思って演じていました。

◆最高権力者の孤独とは

― 1人の人物をここまで長く演じるのは初めての経験だったと思いますが、本作への参加はご自身にとってどんな経験になりましたか?

柄本:剃髪のシーンで実感したことが非常に大きくて、ここに向けて一昨年の6月ぐらいからずっと髪を伸ばしていたのでその歴史を感じずにはいられなかったです。挑戦させてもらったことのありがたさは感じますし、こうすればよかったなと思うこともありますけど、この経験がどんなものだったかは10年後ぐらいに感じることなのかなとは思っています。

― 道長は周りの人物の心がどんどん離れていって孤独になっていきますが、最高権力者の孤独を演じられてどうでしたか?

柄本:「前を向いていて振り返ったらもう秋だった」という詩があるらしく、黛監督にその詩のイメージと言われて「なるほど」と思ったんです。前を向いているときはわからない。公任に左大臣を辞するように言われて、「今まで周りに『やめろやめろ』と言っていたけど、今度は俺が言われる番なのか」と感じる場面がその詩がすごくリンクして、ある意味では人生なのかと感じました。

― 息子の頼通(渡邊圭祐)に対して、政治家としての見え方や託したい想いを教えてください。

柄本:期待もしているし、多分どこかで自分に似ているところも見出して、「民のための政治をやってくれ」という想いを託したと思うんです。

― 最高権力者としての父親の兼家(段田安則)との違いについてどう考えられていましたか?

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