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「地獄の果てまで連れていく」脚本家イ・ナウォン氏、日韓で異なるドラマ制作方法語る「暗黙の了解とされている」

モデルプレス / 2025年1月13日 11時45分

佐々木希「地獄の果てまで連れていく」第1話より(C)TBS

【モデルプレス=2025/01/13】1月14日から放送開始するTBS系深夜ドラマ枠・ドラマストリーム「地獄の果てまで連れていく」(毎週火曜よる11時56分~※一部地域をのぞく)。脚本を務める韓国出身のイ・ナウォン氏が、日本と韓国におけるドラマ制作の違いをはじめ、オリジナル脚本で描きたかった“人間賛歌”について語った。

◆佐々木希主演「地獄の果てまで連れていく」

本作は、高校時代に父を殺され、人生を壊された橘紗智子(佐々木希)が顔を変え身分を隠し、自らを破滅に追い込んだ非情なモンスター女・花井麗奈(渋谷凪咲)へ壮絶な復讐劇を始める心理サスペンスドラマだ。同局ドラマ初主演となる佐々木と、同局ドラマ初出演となる渋谷が、復讐心を抱え葛藤する紗智子と狂気的で冷徹な麗奈をどう演じるのか注目が寄せられている。

◆イ・ナウォン氏、日本のドラマ現場で驚いたこと

ー 韓国のご出身ですが、日本と韓国のドラマ制作の違いを感じることはありますか?

韓国では、一度に複数の作品を同時進行することがほとんどありません。私がアシスタントを務めていた時期も、脚本家、監督、役者のすべてが一つの作品に専念するスタイルが基本でした。映画やドラマは、それぞれの現場に全力で集中するのが暗黙の了解とされているんです。韓国の同業の友人に「日本では同じタイミングで複数の作品に参加しているよ」と話すと「どういうこと?」と驚かれることが多いですね。

ー 制作スタイルの違いは、クオリティに影響がありますか?

どちらにもメリット、デメリットはあると思います。個人的には、一つの作品に専念するのは、丁寧に脚本作りが出来る、達成感が凄いというメリットがありますが、制作期間中に人間関係や制作環境に疲れたとき、逃げ場がないのはつらいかもしれない…と感じます。日本のように、ほかに関わっている作品があれば、気分を変えて仕事ができるメリットもあるのかもしれません。それはそれで作品ごとに執筆スタイルを切り替えないといけないので、結構大変なところもあります。

◆「地獄の果てまで連れていく」活用された“キャラクターシート”とは?

ー 本作の執筆プロセスを教えてください。

プロデューサーの天宮沙恵子さんからいただいた企画書に「復讐劇」というテーマが記されており、それをもとに物語を組み立て始めました。最初は漠然としたアイデアだったものが、モンスターのような人物とその復讐者の対決へと具体化していき、天宮さんと相談しながら第1話と第2話の構想を固めました。その後、3話以降の脚本は「自由に書いてください」と任され、プロデューサーの皆さんと練った全体プロットをベースに進めていきました。

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