1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

坂東龍汰、過去の死別経験と向き合った日々「運命的なものを感じた」飛躍の2024年に実感した“夢を叶える秘訣”【「君の忘れ方」インタビュー】

モデルプレス / 2025年1月17日 19時0分

「今は北海道に住む家族と離れて暮らしていることもあり、そのことについて今まであえて向き合ってこなかった部分がありました。向き合わないことを選択するのは簡単だと思うんですけど、大人になった今ならと。いずれ当時のことを聞くタイミングを持たなければと最近思っていたこともあり、昴を演じることで映画に良いエッセンスや僕が演じるからこそ昴に込められる想いがあるんじゃないかなと思いました。実際に映画が決まってからすぐに家族に作品のことを話して、どう思ったかや当時のことも少し聞くことができて良かったです。

監督も実際に経験された上で脚本を書かれているので、気持ち的にも辛い部分があったと思うんですが、この脚本を生み出してくれたことへの運命的なものも感じましたし、このタイミングで僕がこの本と監督の船に乗って一緒に良い作品を世の中の人に残すことは今しかできないと思ったし、この映画に関わることが、僕自身にとっても大きな意味を持つと思いました。

身近な人ではなくても、ペットや推している相手など、誰しも大切な存在を失う経験は避けられないと思うんです。そういう心の傷の癒し方・封印の方法はなかなか答えのないこと。この映画でも全ての答えが描かれているわけではありませんが、経験された方はもちろん、これから死別というものと向き合うことになるかもしれない方も含め、観てくださる方にどんな風に届くかは僕も未知数なので楽しみです」

今作を通して、自身の心境にも良い変化が訪れた。

「『グリーフケア』を詳しくは知らなかったので、知れたことも大きかったですし、今後悲しい出来事に直面したときに、1つの選択肢として誰かに助けを求めることや自分の気持ちを吐露する場所があると知ることができただけでも良かったです。撮影をしていく中で、決してバッドエンドではなく徐々に昴の心が希望の方向に向かっていって再生されていく様子を丁寧に繊細に描いていたので、彼の気持ちと一緒に僕自身も晴れやかな気持ちで最後の撮影の日を迎えられました」

◆坂東龍汰、西野七瀬との1日がかりの“恋人写真”撮影「その時間があって本当に良かった」

数々の作品でまったく違う役柄での振り幅の広い演技が評価されている坂東だが、今作でのアプローチは他の作品とは「ちょっと違ったかもしれない」と話す。

「単独初主演、主役というところで今まで以上に個人的な気持ちが入っていたのはあるかもしれないです。それを背負って全部感情で出すのではなく、脚本にある余白や、観ている人が『昴は何を考えているんだろう』と感じてもらえるような出力で演じたいなという気持ちもありました。できるだけ主観で昴の気持ちになって、『こういう風に見せたい』というよりも、瞬間瞬間でどう彼が感じて行動に起こすか、どういう呼吸をしていくかを大事にしてちゃんとキャッチできるように心も身体も整えて撮影に臨みました」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください