「カニカマ革命」アラスカから始まる新食トレンド!「すけだら党」が描くカニカマの未来
もぐもぐニュース / 2024年5月7日 8時53分
2023年の「日本食(和食)の認知度調査」において、フランス・アメリカ・ブラジルのランキングでは、カニカマが日本ソバやすき焼きを抑えた結果となるなど、カニカマは認知度・人気ともにワールドワイドな食品になっている(フランスでは2位、アメリカでは8位、ブラジルでは4位)。
そんな世界的にもりあがっているカニカマ・シーンに、新しい波が到来。「すけだら党」なる”党”が結成され、しかも厚切りジェイソンが党員になったというのだ。
このすけだら党は、アラスカを中心として漁業、加工、販売を一貫しておこなっている水産食品会社「トライデントシーフード」の日本合同会社「トライデントシーフード・ジャパン」が、アラスカ産スケトウダラ(※1)100%のカニカマ製品を広く伝えるためのもの。筆者の近所のスーパーでは、他のカニカマよりもちょっと上段の棚、やや注目ゾーンにおかれることの多い「しなやカニ」「華やかにサラダ」、アレを作っている会社なのだ。
同社は他にもコストコやコンビニ、スーパーでよく目にする「カニカマスティック」「めんたいカニカマ」「ホタカマスティック」などの個包装タイプも製造しており、カニカマ界の気鋭の一角を占めている。
そんな同社が都内で開催した「『すけだら党』結成お披露目・メディアセミナー」に参加し、最新のカニカマ・シーンについて聞いてきた。同社第二営業部 部長の堤章範氏が登壇し、「すけだら党」結成の経緯や同社のカニカマについて解説。
現在、カニカマやカニかまぼこの原料は白身魚のすり身ということは知られており、他社ではイトヨリダイやエソなどを主原料に使う場合も多い。一方、トライデント社は、味にクセや臭みのないアラスカ産スケトウダラを100%使っている。
堤氏によれば「様々な料理に取り入れやすい便利な食材であり、同時にタンパク質が豊富で低脂肪なヘルシー食材。日本のカニカマ関連の年間消費は8万トンを超えて、年々伸びている」と解説。フランスやアメリカでの需要も高まっており、欧米市場のヘルシー志向がそれを後押ししているという。
面白かったのは、スケトウダラがサステナブルな食材であるということだ。スケトウダラの世界的漁獲量は、過去10年、300万トン前後で推移、ロシアとアメリカ(アラスカ州)がほぼ2分。その中で、アラスカ州はスケトウダラの“サスティナビリティ”(持続可能性)に力を入れていて、漁獲量を徹底的に管理しているという。そしてスケトウダラ自体が捨てる部分のない食材であり、同社は魚をムダにしない加工をおこなっている。
今回の「すけだら党」は「サステイナブルシーフードの魅力を、もっと日本の皆さんに知ってほしいと言う思いで結成しました」という。党のマニフェスト(公約)が「アラスカ産のスケトウダラで、日本中の皆様に、手軽でおいしく、彩りある健康生活を届ける」というのも頷ける話だ。
また、同イベントでは管理栄養士・金丸利恵さんによる、カニカマを使ったオリジナルレシピを紹介。火を使わない「レンジで作るカニ玉丼」や「カニと野菜のトマトクリームスープ」「湯かけキャベツとカニタマの粒マスタードマリネ(ひじきver)」が試食として提供された。
レシピの中で特徴的だったのは旨味系の調味料を使っていないこと。金丸さんによれば、「カニカマから美味しい味がでるので顆粒だしなどを使う必要がない」とのこと。実食してみると、カニカマ自体から出た味だけで、料理の旨味がバッチリと決まっており、驚かされた。
金丸さんによれば「カニタマはタンパク質が豊富な一方、脂質が少ないため、ダイエット中の方やボディメイクされている方、育ち盛りのお子さん、脂が苦手になってきた高齢者にもオススメ」とのこと。また調理するときの栄養的なポイントとしては「ほかのタンパク源、たとえば卵や豆腐と組み合わせることで、必須アミノ酸などの栄養バランスはさらに良くなる」とアドバイスを語った。
「すけだら党」の詳細は、”党員”厚切りジェイソンを起用した特設サイトで動画でも公開されている。トレードマークの眼鏡をとった、イケメンすぎる厚切りジェイソンの意外な姿にも注目だ。Xでは18日から「届け、カニカマの魅力! すけだら党結成記念キャンペーン」を実施。すけだら党のアカウントをフォローし、キャンペーン投稿をリポストすると抽選で、合計1000人に、最大1万円分の電子マネーが当たるというものだった。(注・キャンペーンはすでに終了)
<参考>
https://sukedara-party.jp/
※1 スケトウダラ (介党鱈、鯳)は、タラ科に属する魚類。スケソウダラ(介宗鱈・助惣鱈)とも呼ばれる。
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