1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. ライフ
  4. ライフ総合

等級を譲ると安くなる? 自動車保険を安く抑えるポイント

MONEYPLUS / 2024年4月7日 11時30分

写真

等級を譲ると安くなる? 自動車保険を安く抑えるポイント

新生活が始まる春。自動車必須になる地方へ転居、自動車運転が必須の仕事に就くなど、自動車購入の機会が増える時期です。自動車購入=自動車任意保険加入ですが、初めて免許を取ったばかりの若年層の自動車保険料は、驚くほど高いことは周知の事実です。家計負担を少しでも軽くするポイントを解説します。


自動車保険料を決める仕組み

自動車保険の保険料を決める要素には、さまざまなものがあります。いくつかあげてみましょう。

1.車種、型式
家庭で一般的に乗られる車としては、自家用普通乗用車・小型乗用車・軽四輪乗用車などですが、この自動車ごとに型式があり、型式ごとに決められた料率クラスで保険料が決められています。

型式別料率クラスは、損害保険料率算定機構が、車ごとの損害率から毎年算出し見直しを行っています。ファミリー層向けの車は事故が少なく料率クラスが低い傾向がありますが、軽自動車で人気の高い車は、販売台数が多いだけに、損害率が高くなり、料率クラスが高くなるような傾向もあります。

2.運転者の範囲、運転者の年齢条件
自動車保険では主に運転するひとを記名被保険者といいます。基本になるのは記名被保険者の年齢ですが、家族など同じ車を共有して運転する場合、一番若い人の年齢に合わせて年齢条件を設定します。年齢条件は保険会社により若干違いますが、年齢を問わず補償、21歳以上補償、26歳以上補償、35歳以上補償と4段階区分が多くみられ、35歳以上が一番安くなります。

ただし、35歳以上の区分の中でも、事故リスクが高くなる60歳以上は、5歳または10歳刻みで保険料が上がっていく仕組みも取り入れられています。

年齢条件の他に、運転するひとの範囲を決める運転者限定もあります。記名被保険者のみ運転する本人限定、本人配偶者限定、家族限定、限定なしなどの区分です。運転者の範囲は狭いほど保険料が安く、限定なしが高くなります。

3.各種割引
先進環境対策車割引、衝突軽減ブレーキ装備など、自動車の装備により割引が適用されることがあります。初度登録年月から4年以内に適用される新車割引、福祉車両割引、ゴールド免許割引など、各保険会社で若干違いますが、様々な割引があります。

4.等級別料率
個人の自動車契約では、1~20等級および無事故・事故有の区分による、保険料の割引・割増があります。この等級別料率が、自動車保険の保険料を決める中で一番大きな要素といえます。等級の割増引率は下表のとおりです。

上記の表は前年に契約があり、継続する時の等級表ですので、新しく保険に加入する時の割増引率は少し違います。新規加入は1からではなく6等級から始まり、その時の6等級は13%割引ではなく、6%割増です。

また、同居の家族に11等級以上の自動車保険を持つひとがいて、2台目の新規加入をする場合は6等級ではなく7等級から始められる、セカンドカー割引という制度があります。この時の7等級は27%割引ではなく、38%割引になり、大変お得な割引です。

等級は事故がなければ毎年1等級ずつあがり、最高63%割引になります。事故があり保険での支払いがあると次年度3等級下がり、しかも事故有の割増引率となる仕組みです。MAX108%割増になりますから、等級によって、保険料は大きく違うわけです。

等級を譲ると安くできる保険料は?

18歳で免許取得、中古の軽自動車を購入、新規に自動車保険に加入した場合の保険料を算出してみました。ご家族に11等級以上の保険をお持ちの方がいる前提で7等級セカンドカー割引適用の試算をしました。

補償内容 相手に対する補償 対人・対物無制限補償
ケガの補償 人身傷害 5000万円 傷害一時金付
車両保険 オールリスクの一般補償 150万円
運転者限定なし、年齢を問わず補償

上記の条件で、月額23,270円、年間保険料279,240円になりました。かなり高い保険料です。車両保険を外せば月額11,520円になりますが、免許を取ったばかりでは事故のリスクは高いですから、できれば車両保険は付けておきたいところです。

次に、同居のご家族の割引等級20等級の保険に、購入した軽自動車を入替し等級を引継ぎ、はみ出した車をセカンドカー割引7等級で新たに契約する方法で試算してみました。

補償内容は同条件で、月額14,070円 年間保険料168,840円です。年間約11万円保険料が安くなりました。

では、20等級を譲ってしまったご家族の保険料はどうでしょう?

補償内容は同条件で、本人配偶者の運転者限定、年齢条件35歳以上、ゴールド免許割引で元の保険料は、月額4,340円 年間保険料52,080円でした。

20等級を譲って、セカンドカー割引7等級で入りなおした保険料は、月額6,980円 年間保険料83,760円になりました。

譲ってしまったご家族の保険料は高くなったものの、2台の合計で考えると、等級をゆずった方が年間78,000円程安くできることがわかります。

同居している間に引き継ぐことを検討

このような等級の引継ぎは同居の親族間に限られていますし、引継げるタイミングは、新たに車を購入した増車時や、車を廃車にするなどの減車時に限られます。

就職進学などで、家族が転居する場合は、同居のうちに手続きをすすめないと引継ぎができません。早めに保険の担当者に相談してタイミングを逃さないようにしましょう。

保険料を払いすぎていませんか? お金のプロがあなたにあった保険を診断 [by MoneyForward]

(寺田 紀代子)

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください