決算期直後の4月こそ大幅値引きのチャンス! 軽自動車は4月2日以降が狙い目だ
MōTA / 2021年4月2日 11時0分
新車ディーラーは毎年9月と3月のいわゆる決算期にお得に買えるキャンペーンを実施するケースが多い。「決算セール」などとテレビCMやチラシで大きく宣伝する、毎年恒例のお祭りである。もちろんその時期は大幅な値引きや旅行券といったおまけが目玉となるのだが、もちろんその時期も大幅な値引きや特典などが期待されるが、実はその直後の10月と4月こそ意外な好条件を引き出せることは意外と知られていない。一体どういうことか? 諦めていたあなた、狙い目の商品を教えます!
決算期を終えた4月と10月こそ大幅値引きのチャンス!?
早いもので2021年も4月となり、新年度が始まった。クルマの購入において3月は年度末、9月は年度半期の決算となるところが多いこともあり、3月にクルマを買った人の中には値引きなどの購入条件に恵まれた人も少なくないだろう。
だがその一方で、諸事情により「クルマの購入を考えていたのに3月に買えなかった」という人の中は意気消沈している人もいるかもしれない。
しかし、諦めるのはまだ早い。3月と9月の決算直後、つまり4月と10月というのもクルマの購入においては大穴的な時期で、ガッカリすることもクルマの購入を諦めることもないのだ。
来店者が少ないからこそ好条件に期待
どういうことかというと、決算期はショールーム前に飾られるノボリなどにより、ユーザーも決算期というのを認識しているので、来場者自体が多い。さらに自動車メーカーからの支援(最近は以前より小規模になっているとも聞くが)もあり、値引きの拡大やディーラーオプション品のサービス、下取り車の査定アップ、低金利ローンや各種プレゼントといった好条件が出やすいのは確かだ。
しかし都内近郊のディーラーマンに聞くと、クルマが売れる決算期が過ぎるとその反動で「4月と10月はメッキリ来場者が減る」のだという。
それでも毎月のノルマ(販売目標台数)はあるため、ディーラーはクルマを売らなければならず、「こういった困った時期に買ってくれるなら」とノルマ達成のため、決算期並の好条件を提示することも珍しくないという。
まとめるとよく「裏をかく」というのに近い、簡単と言えば簡単な話である。
タイミングが重要! 増税などネガティブなときこそ好条件が
また当面はないと思うが、「4月から消費増税」という年の4月だと3月までにクルマを購入する人がさらに増えるため、4月の反動は例年よりずっと大きい。ディーラーは「買ってくれるなら」と消費増税分も値引きし、「3月よりも値引きが大きかった」という好条件に当たることもあるそうだ。
税金のシステムに注目! 軽自動車は4月2日以降に契約を
ちなみに、軽自動車ユーザーが毎年5月に払う軽自動車税には、登録車の自動車税にはある月割り制度がない。そのため4月1日以前の届け出だとその年度の軽自動車税が1年分掛かるが、4月2日以降の届け出(4月以降の購入)であればその年度の軽自動車税はなしとなる点も見逃せない4月購入のメリットだ。
決算直後の登録済み未使用車も狙い目
もう1つ決算後に狙い目なのが、中古車市場に流れる、ほぼ新車と言える登録済未使用車だ。
登録済み未使用者ってそもそも何?
登録済未使用車の前に、「クルマが売れた」という定義を説明すると、登録車(小型・普通乗用車等)なら登録、軽自動車なら届け出により「ナンバープレートが付く」ということである。そのためノルマはナンバープレートが付いたクルマの数が目標に達すればクリアとなり、販売会社はメーカーから目標達成のご褒美となるインセンティブ(報奨金、最近は以前よりは減っているとも聞くが)をいただける。
そのため「値引きしても売れない、目標達成が怪しい」となると販売会社は目標達成のため自社名義でナンバーを付け(いわゆる自社登録)、売れたことにするというのはよくあることだ。そういったクルマが登録済未使用車として中古車市場に流れてくる。
ナンバーが付いただけなのに……大幅に安く手に入れられる
決算期は目標台数が高いだけに、新車ディーラーはいつもに増して自社登録を行ってまでノルマを達成させる。その反動で、4月や10月は登録済未使用車が中古車市場に多く流通しやすいのだ。
登録済未使用車はスポーツモデル、受注生産や受注生産に近い販売台数が多くないモデルには少ないが、量販車なら見つかることが多い。たとえばダイハツ タントに至ってはナンバーが装着されているだけなのに、30万円程度安く手に入れられる場合もあるのだ。このように大幅に安く手に入れられるため、狙っていたクルマがあれば、4月中旬以降にでも中古車検索サイトで探してみるといいだろう。
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中古車ならではの制約に注意
ただ、登録済未使用車はほぼ新車と言ってもあくまでも現車限りとなる中古車の1つなので、生産の際に決めるボディカラーやメーカーオプションが選べない、車検や保証の残り期間が短くなるという制約もあり、そのあたりは価格と制約を天秤に掛けて考えて欲しい。まとめると、クルマの購入は条件に恵まれる可能性が高い決算期を狙うのもいいけど、巡り合わせや勢いのようなもの大きく関係する。決算期を逃したからといってあきらめないことだ。バラエティ番組の家電芸人さんがよく言うように「欲しいときが買い時」というのが、実は一番正しいのかもしれない。
【筆者:永田 恵一】
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