N-BOXとスペーシア、5年乗って本当にお得なのはN-BOXだった! 残価率、燃費、安全性能で人気の軽スーパーハイトワゴンを徹底比較!
MōTA / 2021年4月10日 16時0分
2021年度(2020年4月~2021年3月)に最も売れた軽自動車の車名別販売実績が、2021年4月6日(火)に一般社団法人 全国軽自動車協会連合会(軽自協)から発表された。 2021年度に最も売れた軽は「ホンダ N-BOX」(19万7900台)。次いで2位は「スズキ スペーシア」(14万5319台)となった。共に背高で後席両側にスライドドアを備えたスーパーハイト系と呼ばれるファミリータイプのワゴンだ。今回はそんな人気の軽自動車2台を5年後の残価率や燃費、安全性能などで徹底比較してみた!
5年後の残価率はホンダ N-BOXの勝利! 支払総額は10万円の差
今回比較対象としたのは、現在最も売れているカテゴリーである軽スーパーハイトワゴンの中でも特に人気の2トップとだ。ホンダ N-BOXは人気グレード「L」[FF](155万9800円)をセレクト。
対抗車スズキ スペーシアも、人気グレード「HYBRID X」[FF](152万4600円)で勝負する[価格は共に消費税込]。
60回払いの場合、5年後の残価率はいくらか
高額な新車を買うユーザーの多くが利用するオートローン。中でも近年、残価設定型オートローン(クレジット払い)の利用者数が増えているという。
これは、あらかじめ設定した期間(3年や5年)の残存価値(予想下取り価格)を据え置き、残りの金額を分割払いする仕組みだ。通常のクレジットよりも、月々の支払いを抑えることが出来る。
ここではホンダ N-BOXとスズキ スペーシアの残価設定ローンをシミュレーションし、5年後の残価率を調べてみた。残価率は残価を新車価格(税抜)で割った割合となる。
ホンダ N-BOX 5年後の残価率は39%!
<5年後の残価率は39%>■ホンダ N-BOX L[FF] 155万9800円(消費税込)
[残価設定型クレジット「残クレ」(5年・60回) 内訳]割賦元金:165万2970円/月々:2万1900円×58回(初回:2万5047円)/最終回支払額(残価:予想下取り価格):55万3020円
※実質年率:3.5%/分割手数料:19万5297円/60回払い/頭金無/月間走行距離:1000km/ボーナス払い無/Honda ホームページにて計算(2021年4月10日現在)
スズキ スペーシア 5年後の残価率は30%!
<5年後の残価率は30%>■スズキ スペーシア HYBRID X[FF] 152万4600円(消費税込)
[残価設定型クレジット「かえるプラン」(5年・60回) 内訳]割賦元金:161万3530円/月々:2万3700円×58回(初回2万4702円)/最終回支払額(残価:予想下取り価格):41万5800円
※実質年率:3.9%/分割手数料:20万1572円/59回払い/頭金無/月間走行距離:1000km/ボーナス払い無/スズキファイナンス ホームページ(かえるプラン)にて計算(2021年4月10日現在)
車両価格が高くても残価率の違いで逆転!? 車両価格よりも月額料金で比べよ
単純に新車価格で比較すると、スペーシアはN-BOXに比べ3万5200円安い。しかし残価率と若干の金利の差が影響し、月々の支払額は1800円ほど差が出ている。59回払えば10万円以上の差となってくるのだから、これは大きな差だ。N-BOX vs スペーシア、ランニングコストはスズキの勝利だが、残価の差を埋めるには至らず
続いては、ホンダ N-BOXとスズキ スペーシアのランニングコストを計算する。年間走行距離を1万キロと想定し、年間の燃油代コストを算出した。2台はそれぞれ2017年のデビュー時に実燃費の計測を行っている。その際の実燃費数値を基に、レギュラーガソリン価格を150円で計算する。ホンダ N-BOX 5年間の燃料代は約38万円!
ホンダ N-BOX L[FF]の実燃費は19.6km/L(ちなみにWLTCモード燃費は21.2km/L)で、年間1万キロ×5年分の燃油コストを計算すると約38万円となる。
スズキ スペーシア 5年間の燃油代は約36万円!
スズキ スペーシア HYBRID X[FF]の実燃費は21.8km/L(WLTCモード燃費は21.2km/L)で、5年間の燃料コストは約36万円となる。
2万円ほどの差だが、スペーシアの低燃費ぶりでここはスズキが逆転!
安全は互角! ホンダ N-BOX vs スズキ スペーシアの先進運転支援装備を比較
最後は安全。先進運転支援機能についても比較してみよう。詳細は表のとおりだが、ほぼ同等の性能となった。ただしスズキ スペーシアの場合、一部機能はパッケージオプションを選択しないと得られないケースが多い。
なお全方位モニター用カメラパッケージ装着車は8万8000円高、アップグレードパッケージ装着車は7万7000円高となり、合計すると16万5000円の出費となるが、共に有効な機能がプラスされるので、可能な限り選んでおきたい。
ホンダの場合、ACC(アダプティブクルーズコントロール)が標準装備なのはありがたいが、残念ながら低速の渋滞時を含む全車速追従型ではない。2020年末の一部改良でも改善されなかったのが唯一残念なところだ。衝突被害軽減ブレーキは両車とも夜間の歩行者検知機能を備えている。ただしスズキの場合、昼間の自転車検知機能の記載がない点のみ注意が必要だ。
結論! N-BOX人気の根強さを再認識!
残価率は、将来の中古車相場予想が反映される。デビュー以来、ほぼ毎年人気No.1を維持し続けてきたN-BOXの販売実績が、残価率の高さでも証明された。とはいえスペーシアも、近年は販売台数を徐々に伸ばしているだけに、今後の残価率向上にも期待がかかる。ただし安全・運転支援機能の一部がオプション設定になっている点は大きな課題だ。ホンダとの差を埋める意味でも、可能な限り標準化装着が望まれる。
[筆者:MOTA編集部]
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