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200万円の「ヤリス」が欲しいけど、「残クレ」で買っても大丈夫? 一括購入できないなら買うべきでない? 注意点もあわせて解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月11日 2時20分

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2023年に日本で最も生産された乗用車ブランドがトヨタ社の「ヤリス」です。年間で19万台以上生産されており、幅広い世代から人気を集めています。   昨今、自動車離れがささやかれていますが、自動車を保有することで好きな時に移動できる手段が増え、生活の幅が広がるなどのメリットも当然あります。とはいえ、自動車購入は決して安い買い物ではありません。特に、ヤリスなどのコンパクトカーであれば新車で100万円以上、オプション次第で値段はさらに上がります。   自動車購入の手段は大きく分けて4つあります。マイカーローン、現金一括払い、クレジットカード払い、残価設定ローンです。本記事では特に残価設定ローン、通称「残クレ」購入と、現金一括払いでの購入に焦点をあてて解説していきます。

【一括購入】総支払を抑えたい、かつ好きなタイミングで車を売却したい人におすすめ

現金一括払いでの購入のメリットは、ローンなどを組まないので金利などの費用が発生せず、総支払金額を抑えることができる点です。また、購入した時点で所有者が自分になるため、その後の売却は自分が好きなタイミングで行うことができます。
 
月々の固定費も保険代や駐車場代、ガソリン代のみになるため、購入後の支出は必要最低限になります。注意点としては、一括購入は手元の現金が一気に減るため、その後の生活に影響が出ないレベルの貯蓄額がある場合に選択することをおすすめします。
 
購入後にかかる固定費と月々の収支バランス、貯蓄残高によるセーフティラインを考慮したうえで最終判断をしましょう。
 

【残クレ購入】定期的に車を乗り換える前提、かつ月々の費用を抑えたい人におすすめ

「残クレ」とは購入時に将来の下取り価格を設定して、そもそもの車両価格から残価を引いた金額でローンを設定します。
 
例えば、200万円のヤリスの場合、5年経過後の残価率は46%程度とされているので、200万円から92万円を引いた108万円で5年間のローンを組むようなイメージです。そのため、月々のローン支払い額を抑えられるメリットがあります。
 
残クレの契約期間が満了した後は、別の車へ乗り換える、残価を支払い自分の所有物にする、車を返却する、という3つの選択肢があります。注意点としては、残クレを利用する場合の金利はマイカーローンよりも高くなるケースが多いため、もし残価を支払い所有物にする場合には、最終的な総支払額は高くなります。
 
また、その他にも、契約期間中に傷やへこみなどを付けると査定が当初の下取り価格を下回ってしまい追加費用が発生する場合がある、月間の走行距離に一定の制限が課される場合があることなどがデメリットとして挙げられます。
 
残クレ購入は、月々の費用を抑えながら3~5年で次の車に効率的に乗り換えることが可能なため、どのブランドの車であっても常に車に乗る生活が確実である人、いろいろな車に乗りたい人にはおすすめです。
 

残価率が高い車はそもそもの購入金額自体も高いブランド車が多い

残クレを組む場合に注意するもう一つの点が、購入するブランドや車種の残価率です。当然、残価率が高ければ高いほどローンを組む際に引ける金額は多くなります。
 
例えば、ヤリスと同じトヨタ社でも、ランドクルーザーやアルファードなどのブランドは残価率が80%近くになると言われており、リセールバリューの視点では非常に優れたブランドです。
 
ただ、そもそもの購入金額が世に出ている乗用車の平均価格の倍以上するため、売却に至るまでの月々の固定費で家計が圧迫されてしまうリスクもあります。リセールバリューも大切ではありますが、最終的なゴールから逆算した月々の費用負担も計算して購入を判断しましょう。
 

自由度を求めるなら一括購入、いろいろな車に乗り換えつつ月々の費用を抑えたいなら残クレ

一括購入、残クレ購入それぞれにメリット・デメリットは存在します。単純なコストだけで見みれば、一括購入が最もトータルのコストを抑えることはできますが、5年、10年後のライフスタイルがある程度見えているのであれば、残クレを活用して月々の費用を抑えつつ、いろいろな車に乗ってみることで最終的な自分に合う車を見つけるような購入方法も有効な手段です。
 
月々やトータルの支払いコスト、手放す際のリセールバリューは当然大切ではありますが、それと同じくらい、自分の現状や将来のライフスタイルを考え、それにマッチする自動車の購入方法を検討することも重要です。
車の購入を考えている人は、購入後のマイナスギャップを発生させないために、自身に合った購入方法を選択してください。
 

出典

一般社団法人日本自動車販売協会連合会 新車乗用車ブランド通称名別順位(暦年)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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