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【2025年】スズキ ソリオとソリオバンディットの価格や内装、燃費などを解説

MōTA / 2025年1月24日 18時0分

スズキ ソリオ(2025年1月マイナーチェンジ) スズキ ソリオ(2025年1月マイナーチェンジ)ソリオ バンディット_HYBRID MV_ピュアホワイトパール ガンメタリック2トーンルーフ

スズキ ソリオは2025年1月にモデルチェンジ(マイナーチェンジ)が実施され、フロントマスクの刷新や新エンジン搭載による走行性能の向上、安全性能の強化などが行われました。 この記事では、ソリオの購入前に知っておきたい情報をカーライフ・ジャーナリストの渡辺 陽一郎さんが解説します。 記事内では、ソリオの価格やサイズ、内装、パワーユニット、燃費、納期などを網羅。さらに、買い得グレードやおすすめオプション、試乗のチェックポイントなどをご紹介します。

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スズキ ソリオとは?

スズキはコンパクトカーを中心に展開する自動車メーカーで、軽自動車が主力ではありますが、小型・普通車も一定の販売シェアを持っています。2024年の国内新車販売では、軽自動車が82%、小型/普通車が18%を占めました。

中でも注目されるのが、コンパクトカーのスズキ ソリオです。2020年12月に4代目が登場し、2025年1月にマイナーチェンジが実施されました。

今回の改良では、フロントマスクが以前のシンプルなデザインから個性を強調したスタイルに一新され、話題を呼んでいます。

また、同じスズキのコンパクトカーであるスイフトと同じ直列3気筒1.2Lマイルドハイブリッドエンジンが新たに搭載され、走行性能が向上しました。

さらに、安全性能の強化も魅力で、新設計の「デュアルセンサーブレーキサポートII」や「全車速追従型アダプティブクルーズコントロール」が全車標準装備されています。

これにより、快適性と安全性がより充実したモデルとなっています。項目ごとに詳しく解説します。

スズキ ソリオのボディサイズ

スズキ ソリオのボディサイズ

スズキ ソリオは全長3810mmと非常にコンパクトです。

また、全幅は1645mmとスズキ ジムニーシエラと同じサイズで、5ナンバー車の中でも最も狭い部類に入ります。

一方で、全高は1745mmと高めに設計されており、その結果、広々とした室内空間を実現しています。

ソリオ/ソリオバンディット共通のボディサイズ一覧表

全長 全幅 全高 ホイールベース

3810mm

1645mm

1745mm

2480mm

スズキ ソリオの外観デザイン

今回のマイナーチェンジでは、フロントマスクのデザインが一新され、存在感がより際立つようになりました。

スズキ ソリオのフロントマスク

標準ボディは太いメッキパーツが3段に分かれたデザインが特徴で、洗練された印象を与えます。

スズキ ソリオバンディットのフロントマスク

一方、上級グレードのバンディットは、トヨタの先代アルファードやエスクァイアを彷彿とさせる迫力あるフロントマスクが採用されており、高級感と個性を両立しています。

(参考)トヨタ 先代アルファード, (参考)トヨタ エスクァイア

(参考)トヨタ 先代アルファード, (参考)トヨタ エスクァイア

スズキ ソリオの内装、居住性、荷室

ソリオの内装について、「インパネ周辺の視認性と操作性」「居住性とシートの座り心地」「荷室の広さと使い勝手」の3つ観点から紹介していきます。

インパネ周辺の視認性と操作性

スズキ ソリオ ハイブリッドMZのインパネ

ソリオのインパネのデザインはマイナーチェンジ前と比べて大きな変更はなく、メーターはインパネ中央部の奥まった所に配置されています。

この設計により、遠くから目を移す際の焦点移動が少なくなる一方で、メーター位置が左寄りになるため、視線がやや左に偏る点は好みが分かれるところです。

ATレバーはインパネの下部に配置され、エアコンのスイッチも高い位置に設置されているため、操作性は高く、質感も十分に満足できる仕上がりとなっています。

居住性とシートの座り心地

スズキ ソリオの前席

ソリオは全長3810mm、全幅1645mmとコンパクトな車体ながら、全高が1700mmを超えており、車内は非常に広々としています。

スズキ ソリオの後席

4名で乗車しても快適で、身長170cmの大人4人が座った場合、後席には頭上に握りこぶし2つ分、膝先に握りこぶし3つ以上の余裕があり、ゆったりとした空間が確保されています。

荷室の広さと使い勝手

スズキ ソリオ(マイナーチェンジ前)の荷室, スズキ ソリオ(マイナーチェンジ前)の後席折りたたみ時の荷室

スズキ ソリオ(マイナーチェンジ前)の荷室, スズキ ソリオ(マイナーチェンジ前)の後席折りたたみ時の荷室

後席の背もたれを前方に倒すと座面が連動して下がり、荷室の高さに余裕が生まれるため、自転車の積載も可能です。

ただし、荷室の開口下端部が高く、ライバルとなる車種に比べると高めであることに注意が必要です。

ホンダ N-BOXの荷室, スズキ スペーシアの荷室, トヨタ ルーミーの荷室

ホンダ N-BOXの荷室, スズキ スペーシアの荷室, トヨタ ルーミーの荷室

ホンダ N-BOXの荷室, スズキ スペーシアの荷室, トヨタ ルーミーの荷室

ソリオの荷室の開口下端部が路面から665mmあるのに対して、ホンダ N-BOXは470mm、スズキ スペーシアは510mm、トヨタ ルーミーは527mmと、各車に比べやや高めです。そのため、自転車を積む際には前輪を大きく持ち上げる必要があります。

スズキ ソリオのパワーユニット

ソリオはマイナーチェンジ後、パワーユニットのラインアップは大幅に変更され、2020年には設定されていたガソリンモデルやフルハイブリッドモデルが廃止されました。

現在は、スズキ スイフトと同じ直列3気筒1.2Lマイルドハイブリッドエンジンのみが採用されています。この変更により、シンプルで効率的なパワーユニット構成となっています。

パワーユニット 最高出力(PS) 最大トルク(N・m)
1.2Lマイルドハイブリッド

82+モーター

109+モーター

スズキ ソリオの価格、グレード構成

ソリオは標準ボディ3グレードと、専用デザインが採用された派生モデルのソリオバンディット1グレードの4つに大別されます。

ソリオの税込価格は、192万6100円〜259万3800円です。

ソリオバンディットの税込価格は、230万3400円〜264万8800円です(価格はどちらも2025年1月時点のもの)。

駆動方式は、すべてのグレードに前輪駆動の2WDと4WDがあります。

グレード別の価格は以下の通りです。

ソリオの価格一覧

オーディオレス仕様車

グレード 駆動方式 価格

ハイブリッドMG

2WD

192万6100円

4WD

205万1500円

ハイブリッドMX

2WD

205万1500円

4WD

217万6900円

ハイブリッドMZ

2WD

224万8400円

全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機装着車

グレード 駆動方式 価格

ハイブリッドMG

2WD

215万1600円

4WD

227万7000円

ハイブリッドMX

2WD

227万1500円

4WD

239万6900円

ハイブリッドMZ

2WD

246万8400円

4WD

259万3800円

ソリオバンディットの価格一覧

オーディオレス仕様車

グレード 駆動方式 価格

ハイブリッドMV

2WD

230万3400円

全方位モニター付メモリーナビゲーション・スズキコネクト対応通信機装着車

グレード 駆動方式 価格

ハイブリッドMV

2WD

252万3400円

4WD

264万8800円

スズキ ソリオの燃費性能

ソリオのWLTCモード燃費は20.7km/L〜22.0km/Lです。

マイナーチェンジ前のソリオでは、WLTCモード燃費は売れ筋モデルのマイルドハイブリッドMXが19.6km/L、廃止されたストロングハイブリッドが22.3km/Lでした。

しかし、ストロングハイブリッドは5速AGS(オートギヤシフト:クラッチおよびシフト操作を自動で行うトランスミッション)の採用により、加速が滑らかでない点や価格の高さが課題でした。

改良後はエンジンの刷新により、マイルドハイブリッドでも2WDのWLTCモード燃費が22.0km/Lに向上。これによりマイナーチェンジ前のマイルドハイブリッドから乗り換えると、燃料消費量が約11%節約されます。

ソリオ、ソリオバンディット共通のWLTCモード燃費は以下の通りです。

駆動方式 WLTCモード燃費

2WD

20.7km/L

4WD

22.0km/L

スズキ ソリオの買い得グレード

ソリオの買い得グレードは「ハイブリッドMZ」です。

買い得グレード

ハイブリッドMZ・2WD(224万8400円)

標準ボディの最上級グレードである「ハイブリッドMZ」(224万8400円/2WD)は、装備内容を考えると非常にお買い得な選択肢です。

中級グレードの「ハイブリッドMX」(205万1500円/2WD)に比べ、ブラインドスポットモニターやLEDヘッドランプ、右側スライドドアの電動機能など、人気の高い装備が25万円相当追加されています。

装備内容に対して価格差は19万6900円に抑えられており、コストパフォーマンスに優れています。

また、フロントマスクなどをより個性的に仕上げたい場合は、5万5000円をプラスしてソリオバンディットの「ハイブリッドMV」(230万3400円/2WD)を選ぶのもおすすめです。

スズキ ソリオにおすすめのオプションパーツ

スズキ 全方位モニター付きメモリーナビのイメージ(画像はスペーシア)

ソリオにおすすめのオプションパーツとして、全方位モニター付きメモリーナビ(22万5500円)があります。

このオプションは、カーナビの基本機能に加え、車両周囲を上空から見たような映像を表示する機能が搭載されており、駐車時や狭い道での運転をサポートしてくれます。

スズキ ソリオの運転のしやすさ、走行性能

運転のしやすさ

ソリオはコンパクトなボディに水平基調のデザインが採用され、前後左右の視界が良好で運転しやすい設計となっています。

最小回転半径が4.8mと小回りが利くため、混雑した街中や狭い駐車場でも扱いやすいのが特徴です。

走行性能

1.2Lエンジンを搭載したソリオは、全高が1700mmを超えるボディながらも車両重量が2WD仕様で1030kg以下と軽量なため、十分なパワーを発揮します。

実用的な回転域での駆動力に余裕があり、街乗りや郊外での走行でもスムーズで快適な運転が楽しめます。

スズキ ソリオの乗り心地と静粛性

ソリオの乗り心地は、時速40km以下では硬めに感じますが、コンパクトカーとして不満に感じることは少ないでしょう。

マイナーチェンジ前のソリオのエンジンは直列4気筒でしたが、現在は直列3気筒なので、アクセルペダルを踏み増した時などに以前よりも粗いノイズが聞こえることがあります。

スズキ ソリオの安全装備

引用:スズキ公式サイト「デュアルセンサーブレーキサポートII」の説明図

ソリオの安全装備としては、今回のマイナーチェンジで新たに「デュアルセンサーブレーキサポートII」が搭載されました。

このシステムは、自転車や自動二輪車に加え、右左折時に交差点を横断している歩行者も検知し、衝突被害を軽減するブレーキを作動させます。

さらに、低速時に対応する衝突被害軽減ブレーキや、後方で並走する車両を知らせる機能など、安全装備が大幅に強化されました。

スズキ ソリオの納期とリセールバリュー、モデルチェンジ予定

納期

販売店によると、2025年1月時点でのソリオの納期は「2〜3か月」です。

リセールバリュー

ソリオは高額で売却できる車ではありませんが、実用的な売れ筋車種とあって、相応の査定が期待されます。

今後のモデルチェンジ予想

現行型のソリオは2020年に登場して、2025年に大幅な改良を受けました。

次期型にフルモデルチェンジされるのは2028年ごろと予想されます。当分の間、大きな変更はないでしょう。

スズキ ソリオのライバル車

トヨタ ルーミー, ダイハツ トール, スバル ジャスティ

トヨタ ルーミー, ダイハツ トール, スバル ジャスティ

トヨタ ルーミー, ダイハツ トール, スバル ジャスティ

ソリオは天井の高いコンパクトカーです。同じタイプのライバル車としてはトヨタ ルーミーと、ルーミーの兄弟車であるダイハツ トール、スバル ジャスティが挙げられます。

動力性能、走行安定性、乗り心地、安全装備の性能、内装の質感、シートの座り心地など、さまざまな基本性能と機能でソリオが勝っています。

ルーミーの防汚シート展開イメージ

ルーミーは荷室の床を反転させると汚れを落としやすい素材が使われ、荷物を積む時の使いやすさが特徴なので、アウトドアに使いたい場合や、自転車を積むことが多い場合などはおすすめです。

スズキ ソリオの推奨ユーザーや試乗する際のチェックポイント

試乗する時のチェックポイント

ソリオを試乗する時には登坂路を走行し、動力性能や3気筒エンジンのノイズに不満がないかをしっかり確認しましょう。

総合評価と推奨ユーザー

ソリオは全長が短く、特に全幅がコンパクトカーの中でも最小クラスのため、運転がしやすく、狭い駐車場でも取り回しやすいでしょう。

また、高い天井により車内は広々としており、内装の作りやシートの座り心地も優れています。

くわえて、安全装備も改良され、進化を遂げています。運転がしやすく快適な居住性を備えているため、自宅周辺の道路や駐車場が狭いファミリーユーザーに最適です。

スズキ ソリオのレビュー・評価

外観

3.0

★★★☆☆

内装・居住性

5.0

★★★★★

走行性能

3.0

★★★☆☆

運転のしやすさ

5.0

★★★★★

乗り心地

3.0

★★★☆☆

燃費

4.0

★★★★☆

価格の割安度

4.0

★★★★☆

スズキ ソリオの良い点

・全高が1700mmを超えるボディで車内は広く4名乗車も快適

・WLTCモード燃費は背の高い軽自動車の平均水準を超える22.0km/L

・先進装備の衝突被害軽減ブレーキや運転支援機能も充実

×スズキ ソリオの気になる点

・比較的新しいモデルのスイフトと異なり、居眠り運転を防ぐドライバーモニタリングがない

・マイナーチェンジ前まで用意されていたストロングハイブリッドが廃止

・フロントマスクのデザインは個性的で賛否両論がある

【筆者:渡辺 陽一郎 カメラマン:森山 良雄/茂呂 幸正/スズキ/ダイハツ工業/SUBARU】

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