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メルセデス-AMG GT AMG開発第2弾 スペースフレーム構造のGTカー

MotorFan / 2019年6月24日 7時20分

メルセデス-AMG GT AMG開発第2弾 スペースフレーム構造のGTカー

メルセデスのアイコンのひとつであるガルウィングを採用して注目されたSLS AMGの生産終了から2年弱でダイムラーがGTカテゴリーに殴り込みをかけたモデルが、メルセデスAMG GTだ。ここでは、AMG GTのボディについて解説していこう。

リヤに大開口部を持つボディ

SLS AMGのガルウイング+トランク構造に対して、GTは前ヒンジドア+ハッチバック構造とした。ガルウイングに比べれば圧倒的に華奢で軽そうなルーフ周り部材が見て取れる。その代わり、ドアヒンジ部の引き抜き材配置が目立つ。いっぽうで、バックドアのヒンジ部の強度はどのように確保しているのかが気になるところだ。

 ダイムラーが擁する3つの乗用車ブランドのうち、スポーツイメージを担うのがメルセデスAMG。その第一弾として登場したのがGTである。プロペラシャフトを介してトランスミッション/デファレンシャルユニットをキャビン後方に置くレイアウトを採り、それらを含めて前後重量配分を47:53としたのは先代のSLSと同様。フロアおよび前後隔壁はSLSと同様のものが用いられ、実際、ボディ構造は15%がSLS AMGと共用される。ホワイトボディの重量比は、SLS AMGが241kgに対してGTは231kg。ともに、90%以上を各種のアルミニウムで構築する。参考まで、完成車としての重量比はSLSAMGが1620kg(L4638×W1939×H1262:WB2680mm)、GTが1570kg(L4546×W1939×H1260mm:WB2629mm)であり、GTは少しだけ全長が短くなり軸距離を短縮した軽量モデルであることがうかがえる。

 両車のボディの最大の違いは、GTがスペースフレーム構造を採ること。SLS AMGはオーストリア・グラーツのマグナ・シュタイア社で製造されていたモノコック構造で、ガルウイングを持つのが最大の特徴のひとつだったが、GTは通常の前ヒンジドア構造であり、ドイツのティッセンクルップ社が製造。スペースフレームとモノコックという違いを差し引いてもルーフ部構造の大きな差が顕著で、軽量化に大きく寄与しているのがうかがえる。重量物が高い位置になくなったことによるメリットが性能にどれだけの影響があるのかに興味をひかれる。

GTを創出するボディ部材の工夫の数々

ショックコーン構造が目を引くボンネットフード。ラジエーターサポートはマグネシウムと、数少ない「アルミ外」部材である。フロントメンバーの尋常でない大断面形状と大容量のブレースが、車両の性格を物語る。4.0ℓV8ターボエンジンを搭載する。

フード/パネル類のうち、バックドアは鋼製。これもGTのボディ部材のうち、数少ないアルミ外部品のひとつである。フロントメンバーおよびサイドシルの頑強さと、フェンダーレールおよびピラー/ルーフ部材の細さの違いが印象的である。

アウタースキンを装着したホワイトボディ。前後重量配分47:53という数字は、ポルシェ・ボクスター/ケイマンと近似する。911はさらにリヤヘビーの傾向だ。

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