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休刊中の「レコード芸術」クラファンでWeb復活なるか? 創設の狙いを聞いた

マイナビニュース / 2024年4月3日 20時0分

画像提供:マイナビニュース

月刊誌「レコード芸術」を発行していた音楽之友社が、Web上で新たに「レコード芸術ONLINE」を創刊する試みを4月10日にスタートする。Web展開の狙いや“レコ芸復活”への想い、クラウドファンディングの支援者に提供する各種特典の詳細を取材した。

「レコード芸術」(レコ芸)は、クラシック・レコード評論の専門誌として1952年3月に創刊。長年にわたりクラシックファンや音楽関係者に愛読されてきており、筆者の実家でも長らく「音楽の友」とともに本棚の一角を占めていた記憶がある。しかし70年以上続いてきたレコ芸も、「近年の当該雑誌を取り巻く大きな状況変化、用紙など原材料費の高騰など」を理由として、2023年7月号(6月20日発売)をもって紙媒体は休刊となった。

音楽之友社は休刊の告知のさいに「『レコード芸術』として70余年にわたり培ってきた財産をどのようにして活用していくべきか、鋭意研究する」とコメントしており、その後2024年3月26日に、同誌をオンラインメディアとして生まれ変わらせるべくクラウドファンディングを行うと発表。同社によれば休刊後も継続を希望する声が数多く寄せられ、レコ芸の継承のあり方を探る中でたどり着いた答えが「レコード芸術ONLINE」の開設だったという。

具体的には、「レコード芸術」の核となる新譜月評を刷新し、ビギナーからコア層まで幅広く対象とする、クラシック音楽の録音・録画メディアのポータルサイトとして開設。月額1,100円の有料会員制ウェブマガジンとなるが、無料記事も充実させながら「多様化するクラシック音楽メディアを幅広く網羅し、音楽之友社だからできる信頼性の高い情報を読者に届ける」ことをめざすという。

クラウドファンディングは「CAMPFIRE」(キャンプファイヤー)で実施され、支援募集期間は4月10日10時から5月24日23時59分までの45日間。リターンは2,000円からで、目標金額は最低1,500万円、ストレッチゴール(最終目標)は2,000万円。順調に支援が集まれば、9月2日から配信開始となる予定だ。支援コースとリターンの中身については後述する。

今回のプロジェクトは、目標金額を達成できれば「レコード芸術ONLINE」としてリスタートを切れるが、達成しなかった場合は集まった支援金をすべて支援者に返金する“All-or-Nothing”方式となる。また、最低目標額(1,500万円)をクリアできても最終目標額(2,000万円)に満たない場合、まずは提供するコンテンツを絞ってのスタートとなり、有料会員数の増加に伴って今後中身を拡充していく計画だ。

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