タイの自動車ショーで見つけた「ちょっと変わった」乗り物を紹介
マイナビニュース / 2024年4月8日 11時30分
2024年3月27日から4月7日までタイの首都バンコクで「バンコクモーターショー2024」が開催されました。大手メーカーの最新自動車などが展示されましたが、タイで開催されたイベントだけに日本ではみかけない自動車メーカーの出展や、タイならではの製品などが展示されていました。今回はその中からちょっと変わった製品を紹介します。
バンコクを訪問したことのある人ならば、市内あちこちでバイクが走っており、バイクタクシーも多いなど市民の生活の足になっていることを知っているでしょう。とはいえバイクからの排気ガスは大気汚染を引き起こしていることから、バイクの電動化も進んでいます。電動バイクは中国メーカーの製品が多い一方、タイのメーカーも製品を展示していました。その中の1つ、STROMは変わった展示を行っていました。写真を見ると、電動バイクが水に浸っています。
タイはスコールが多く、道路の排水事情も悪いことから、大雨が降ると道路がまるで川のようになることもよくあります。電動バイクはバッテリーを搭載するため水は厳禁な乗り物ですが、STROMのバイクは40cmの水の中でも安全に走行できるそうです。地元メーカーならではの現地の生活環境を考えた設計と言えるでしょう。
電動バイクではありませんが、1人乗りのホンダの電動モビリティ「UNI-ONE」も展示されていました。すでに日本でも試乗が行われていますが、椅子に座って身体を前後に動かすだけで走行できるなど、誰もが簡単に移動できるツールとして注目を集めています。車いすの代わりに使うことも可能でしょうから、バリアフリーツールとしても活用が期待されます。
さて自動車メーカーで気になるのは最近勢いを増している中国のEV(電気自動車)メーカーの展示です。1月にラスベガスで開催されたCES2024に出展したXPENGもブースを構えていました。
XPENGはCESで「空飛ぶ車」を発表・展示しましたが、バンコクモーターショーでは乗用ドローン「XPENG X2」を展示しました。このXPENG X2はドバイで実際に商用テストを行うなど、量産できるレベルのドローンです。
座席は2つ。自動運転にも対応するので乗客2名だけで飛ぶこともできるとのことです。本体質量は560kgとこの手の製品としては軽量。最大積載量は200kgです。最高速度は130km/h、最大航続距離は35分で、都市内のエアタクシーや荷物のデリバリー用途に使うことが想定されています。
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