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パーソル、介護など家族のケアを行う人に特化した転職支援サービスを開始

マイナビニュース / 2024年4月12日 12時31分

画像提供:マイナビニュース

パーソルグループのパーソルイノベーションは4月10日、ビジネスケアラーに特化した転職支援サービスの事業検証を開始することを発表した。この事業は新規事業起案プログラム「Drit」の成果であり、同日から事業検証に協力可能な求職者と企業のプレエントリー受付を開始する。

○サービスの特長と対象者

同サービスは、求職者に対応するキャリアアドバイザーの中にもビジネスケアラー当事者がいるため、家族のケアと仕事の両立について相談しやすい環境が特徴なのだという。企業については事前に同社が調査を行い、在宅勤務やフレックスタイムといった柔軟な働き方が選択でき、家族の介護と仕事の両立が可能であると判断された求人のみを紹介する。

求人の対象となるのは家族の介護をしながら働く転職希望者で、介護認定や障害認定の有無は問わない。認定は取っていないが介護が発生する人や、近い将来にケアが発生するため転職を考えている人、不登校や発達障害グレーゾーンの子供や鬱症状のある人をケアしている人なども対象となる。

また、企業の書類選考を通過して面接に進んだ転職希望者のうち、面接の時間帯にベビーシッターやヘルパーなどを利用する場合は、実費の一部を支給する予定だという。
○サービス化検討の背景

令和4年度の政府統計によると、家族の介護をしながら働く「ビジネスケアラー」は国内に約200~300万人いると推定されている。ビジネスケアラーは介護と仕事を両立できる環境を求めており、企業側も人材獲得のために働きやすさを訴求する動きが出てきているという。

これに対し同社は、ビジネスケアラーの採用に前向きな企業と、家族の介護と両立できる企業を探す転職希望者をマッチングさせるサービスの検討を開始する。両者の課題解決を図ると同時に、今後ますます深刻化していくであろう社会問題に対して、介護しながら働くというスタイルの普及を目指すとのことだ。
(熊谷知泰)

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