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山田祥平のニュース羅針盤 第433回 モビリティで得られるもの、得られないもの

マイナビニュース / 2024年4月16日 6時0分

画像提供:マイナビニュース

4月も中旬に入り、首都圏では桜のシーズンも終わろうとしている。春ということで街の様子にはちょっとだけ変化を感じる。スーツ姿にまだ慣れないフレッシュマンの姿を多く見かけるようになった。電車の中でパソコンを広げ、熱心にああでもないこうでもないと作業している様子もよく見る。

この20年、いや、東日本大震災が起きたあとくらいからだろうか。世の中は大きく変わった。また、2020年の新型コロナによる緊急事態宣言下の状況も世の中を大きく変えた。今年(2024年)のフレッシュマンはその両方の時期をリアルに体験してきた年代だ。

パソコン、インターネット、スマートフォン……、ほぼ四半世紀にわたるこの時期、これらの神器が世の中の新しい当たり前として浸透した。特にスマホの進化は著しいし、影響力も大きい。

NHKで18年ぶりに復活した番組「新プロジェクトX~挑戦者たち~」がスタートし、第2回目の放送ではカメラ付き携帯電話が取り上げられた。放送はIT業界でもけっこうな話題となっていた。やはり電話にカメラがついたというのはこの四半世紀では特筆すべき事件だった。
○スマホがあれば何でもできる、ワケではない

新しい当たり前の装備としてスマホを手にした若い世代の人たちにお願いしたいのは、スマホがあれば何でもできるとは思わないでほしいということだ。

世の中の多くの大人たちは、そこで失敗して、ソンをしていることも少なくない。誤解を怖れずにいえば、もはやパソコンとスマホの違いは、画面のサイズくらいのもので、できることは大きく違わない。手のひらサイズのパソコンだ。だから、何でもできるはずだからと期待するのも無理はないし、実際、パソコンでできることのほとんどはスマホでもできる。

でも、モバイルというのはある種の妥協を人間に強いる。モビリティが高ければ高いほどそうだ。確かにスマホは手のひらサイズでポケットにいれて、いつでもどこでも携行できるし、各種のアプリも使えて、24時間365日、待ち受けを続けるコミュニケーションのための道具としても機能する。

○モビリティを抑えると作業の効率が上がる

だが、ちょっとモビリティを抑えてみよう。ガマン、妥協は少なくてすむ。200グラムのスマホは軽くて手軽だが、重量1キロくらいの重さを受け入れることができれば、画面も大きく見やすいし、物理的なキーボードなどもついてきて入力の効率も高くなる。スマホで音声入力をすればスピードについては解決できるかもしれないが、画面サイズの大きさでは比較にならない。

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