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「恐ろしい終盤力」「なんという切れ味」 西山女王が終盤逆転で防衛に王手 第17期マイナビ女子オープン五番勝負第2局

マイナビニュース / 2024年4月18日 11時30分

画像提供:マイナビニュース

西山朋佳女王に大島綾華女流二段が挑む第17期マイナビ女子オープン五番勝負の第2局が4月17日(水)に山梨県甲府市の「常磐ホテル」で行われました。対局の結果、終盤の劣勢を跳ね返した西山女王が124手で勝利。一瞬の切れ味で逆転に成功して開幕2連勝を飾りました。
○2連勝か、タイに戻すか

西山女王の開幕勝利で迎えた本局は、早くも五番勝負の山場です。後手となった西山女王が選んだのは角交換四間飛車。両者の間では初となる作戦選択で対策の的を絞らせません。対する大島女流二段は少考のすえ、自陣に角を据えて局面を落ち着ける持久戦策を採りました。

西山女王も自陣角を打って駒組みは頂点に達します。本格的な戦いが始まる直前、遊び駒の右金を力強く前進させたのは大島女流二段の実力を示した一手。中央の勢力で優位に立った大島女流二段は積極的な指し回しでリードを拡大します。5筋への垂れ歩も継続の好手。
○終盤のエアポケット

盤上は全軍躍動で攻め続ける大島女流二段が優勢に立って終盤戦へ。受け続ける西山女王としては攻めの要の飛車が自陣で遊んでいる点が響きます。駒得を重ねる大島女流二段が後手玉を寄せ切るのは時間の問題と思われた本局ですが、最後に落とし穴が待っていました。

手番を得た大島女流二段が放った6筋への垂れ歩がつまずきの始まり。数手後に西山女王が放った打診の歩が竜の位置を変える受けの勝負手で、大島女流二段の竜がずらされたことにより攻め合いの速度が逆転しました。体を入れ替えてからの西山女王の手つきに迷いはありませんでした。

終局時刻は16時44分、最後は自玉の詰みを認めた大島女流二段の投了で西山女王の開幕2連勝が決まりました。あとがなくなった大島女流二段が一歩踏みとどまれるか、注目の第3局は神奈川県藤沢市の「時宗総本山 遊行寺」で行われます。

水留啓(将棋情報局)
(将棋情報局)

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