iPhoneとiPad向け新アプリストア「AltStore PAL」登場、ただしEU限定

画像提供：マイナビニュース

MacRumorsは4月17日(現地時間)、「AltStore PAL Alternative App Marketplace Launches on iPhone in EU - MacRumors」において、App Store代替アプリマーケットプレイスである「AltStore PAL」が欧州連合(EU: European Union)でローンチされたと報じた。AltStore PALは独立系デベロッパーのアプリの配布を目的としたオープンソースのアプリで、任天堂ゲームエミュレーターである「Delta」とクリップボードマネージャーアプリである「Clip」の2つのアプリが配布されている。

○「 AltStore PAL」の詳細

「AltStore PAL」は、EUのiPhone/iPadユーザー向けに公開されたApp Store代替アプリマーケットプレイス。Riley Testut氏によって開発されており、AltStore PALが「円滑に稼働」すれば、サードパーティーアプリ開発者はApp Store以外でアプリを配布できるようになるとされている。

AltStoreを通じてアプリを配布するのは無料だが、年間インストール数が100万を超えるアプリは0.50ユーロのコアテクノロジーフィー(CTF: Core Technology Fee)をAppleに支払う必要がある。また、このマーケットプレイスがインストールされるたびにAppleに0.50ユーロの手数料を支払わなければならないため、AltStore PALの使用に年間1.50ユーロを支払う必要がある。

iOS 17.4で代替アプリマーケットプレイスのサポートが発表されて以来、Testut氏はAltStore PALの開発に取り組んでいるという。AltStore PALは、小規模なインディーズアプリにとって最適なものと考えられており、開発者がPatreonと統合してアプリを収益化できるようにしていると説明している。なお、EU圏内のiPhoneおよびiPadユーザーは、AltStoreのWebサイトよりAltStore PALをダウンロードできるが、EU圏外のユーザーは利用できないとされている。
（杉山貴章）