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『光る君へ』“書の達人”藤原行成役の渡辺大知、書道シーンも吹き替えなし 達筆ぶりに書道指導・根本知氏「天才」

マイナビニュース / 2024年4月20日 17時0分

画像提供:マイナビニュース

大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)は、『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く物語とあって、登場人物たちの書道シーンも見どころとなっている。渡辺大知が演じている藤原行成は、日本風の書である和様書道を完成させたと言われている“書の達人”。本当に字が美しくなければならないということから、書道シーンを吹き替えにするという案もあった中、渡辺が見事に吹き替えなしで役割を全うしている。

○藤原行成は書道家にとって憧れの存在

大河ドラマ第63作となる『光る君へ』は、平安時代を舞台に、のちに世界最古の長編小説といわれる『源氏物語』を生み出した紫式部の人生を描く物語。主人公・紫式部(まひろ)を吉高由里子、紫式部の生涯のソウルメイト・藤原道長を柄本佑が演じ、脚本は大石静氏が手掛けている。

“書の達人”である藤原行成は、書道家にとって憧れの存在だという。本作の題字と書道指導を担当している根本知氏は、行成について「日本らしい柔らくて優しい漢字を完成させた人です」と説明する。

「書道は中国から日本に来ましたが、中国の書の神様は王羲之で、それを伝えながら自らも書をやった空海(弘法大師)が日本の漢字の神様。『弘法も筆の誤り』とか『弘法筆を選ばず』ということわざにもなっています。そこから仮名文字ができて、仮名だけでなく漢字も柔らかくなっていく。これを和様と言うのですが、行成は仮名文字と合う優しい漢字を完成させ、読みやすくて美しい字を提案しました」

そして、行成の字からとても影響を受けたと語る根本氏。

「中学2年生の時に仮名文字を習い始めたのですが、その時に、本人の肉筆かどうかは定かではないけれど、本人の字に限りなく近いとされている、伝・藤原行成という古筆をとりあえず真似しなさいと言われて、行成の字を練習していました。伝・紀貫之や伝・小野道風といったものもありますが、行成の字がことごとく私の美意識に感動を与え、こういう字が書けるようになりたいと思いました。本当に憧れの人です」

○書道未経験の渡辺大知、筆の動きを完コピして見事な字を披露

そんな“書の達人”だからこそ、書道シーンを渡辺ではなく根本氏が吹き替えしたほうがいいのではないかという話もあったという。

「キャスティングが決まった時点でプロデューサーさんたちとかなり相談しました。平安時代で一番字がうまい人だから、手元は僕じゃないとダメなのではないかと。ですが監督の中では、いきなり手だけに寄るのではなく、引きで撮りたいという思いがありました」

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