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リコーが独Natif.aiを買収、AIを活用してドキュメント処理業務の自動化を支援

マイナビニュース / 2024年4月22日 16時3分

例えば、国内物流業の配送プロセスにおいては、さまざまな紙媒体の情報をPCに入力して印刷してから整理するマニュアル作業を繰り返しているものの、複雑なプロセスをシステム化する余裕がなくそのままになっていたという。

リコーはこうした業務課題に対し、インテリジェントキャプチャにより顧客の非構造化データの整理と蓄積をサポートする。さらには、すでに顧客企業内に有するデジタルデータと組み合わせてAIが活用できる形式に構造化するプロセスもサポートするとのことだ。
○natif.aiのデモを公開 - しわが入った資料も読み取り可能

説明会では、Natif.aiの技術を活用したインテリジェントキャプチャのデモが披露された。まずは、従来のOCRが苦手とする「状態の悪い帳票」「手書き文書」「異なる文書を含むファイル」のそれぞれの読み取りが行われた。

読み取りの結果、しわが入った状態の帳票や手書き文字を含む文書などを読み取り文字を抽出できていることが分かった。また、複数ページの文書を含む異なる文書が一つのファイルになっている場合でも、内容を判別して文書ごとに分別して読み取っていた。

続いて、学習済みのAIを活用して伝票チェックを自動化する様子が公開された。帳票の種類を自動認識により仕分けし、それぞれの文書に適したワークフローを実施する。注文書、納品書、請求書は明細や金額に間違いがないかを自動的に突合して確認可能だ。

取り込んだデータは、非定型の契約書文書などから必要な情報を抽出して蓄積する。契約書ナンバーや契約先企業名、契約日などを抽出することで、LLM(Large Language Models:大規模言語モデル)で活用可能となる。これにより、チャット形式で過去の事例をAIに問い合わせるといった使い方ができるようになる。

なお、Natif.aiは現時点で英語とドイツ語にのみ対応。9月末をめどに日本語、フランス語、スペイン語にも対応予定だ。

リコーデジタルサービスビジネスユニットの責任者を務める入佐孝宏氏は「Natif.aiの株式取得によってタスクゼロを実現できる世界はすぐそこまで来ている。今後もお客様の課題に向き合って業務をエンド・ツー・エンドで支援できるようにしていく」とコメントしていた。
(熊谷知泰)



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