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Pythonがサイバーセキュリティ分野で人気がある5つの理由

マイナビニュース / 2024年5月2日 11時10分

画像提供:マイナビニュース

ESETはこのほど、「Gripped by Python: 5 reasons why Python is popular among cybersecurity professionals」において、プログラミング言語「Python」がサイバーセキュリティをはじめ、さまざまな分野で多大な貢献をしているとして、その理由を伝えた。

○Pythonの利点

ESETはサイバーセキュリティの分野におけるPythonの利点を5つ挙げ解説している。その概要は次のとおり。
○1.使いやすさと簡潔さ

Pythonは比較的短期間で習得可能。ソフトウェア開発の初心者でも理解しやすい。そのため、開発者は言語の複雑さと格闘するのではなく、問題解決に集中できる。また、コードが読みやすいためチームメンバー間のコラボレーションが促進され、生産性が向上する。
○2.多用途性

Pythonは脆弱性評価、セキュリティテスト、フォレンジック分析、マルウェアの分析、ネットワークスキャン、反復的なタスクの自動化など幅広いタスクに対応する。また、他のプログラミング言語や技術とシームレスに統合可能。

○3.適応性と統合性

幅広いライブラリとフレームワークが提供されており、これらを利用することで開発を加速し、機能を強化できる。さらにプラットフォーム非依存のため、すべての一般的なオペレーティングシステム上で実行できる。
○4.タスクの自動化

タスクの自動化は効率的なサイバーセキュリティの基礎。Pythonはこの分野において優れており、脆弱性スキャン、脅威検出、インシデント対応などの反復的タスクを効率化できる。また、企業の日常的なプロセスを自動化して業務効率を向上させ、同時に人的エラーを低減できる。
○5.充実したライブラリと活発なコミュニティ

Pythonは一般的な課題へのソリューションとしてモジュール、パッケージ、ライブラリ、フレームワークを提供する。脅威インテリジェンスの分析からセキュリティのオーケストレーションと自動化に至るまでさまざまな問題への対処を支援できる。また、活発なコミュニティにより継続的な開発とサポートが得られ、世界中の開発者がPythonの進化に貢献している。
○Pythonの問題点

上記を見ると、Pythonは欠点のない素晴らしい言語のように感じられるが、問題点も存在する。多くのオペレーティングシステムで動作し、開発コストを抑えられることからサイバー攻撃者にも好まれており、マルウェアの配布や開発に悪用されている。特に正規のPython実行可能ファイル「python.exe」はセキュリティソリューションから検出されることがないため、マルウェアローダーの実行環境として悪用されることがある。なお、これらは使い方に起因している問題であり、プログラミング言語として問題はない。

Pythonのソフトウェアリポジトリ「PyPI · The Python Package Index」からは多くの便利なPythonソフトウェアが配布されている。しかしながら、脅威アクターがマルウェアの配布にPyPIを悪用することもあるため、コードを監査してから利用することが望まれている。
(後藤大地)

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