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東大学食「食堂コマニ」になぜ人が集まる? あえて高級食材を使うワケとは

マイナビニュース / 2024年5月29日 11時5分

「難しい研究もわかりやすく説明してくれるので面白いと思います。一般の人も聞けるイベントなのですが、毎回100人ぐらいは集まっていますね」

さらに研究室とタッグを組んで、"とある実験"も行ったという。

「毛細血管を整えて丈夫にしてくれるというエビデンスがとれた食材を使ったメニューを提供。それを食べて実際に(毛細血管が)キレイになるかどうかを調べる実験もしました。スコープで毛細血管の様子を実際に見てもらうんです」と、楽しげに実験の様子を話す玉田氏。

生研ならではの興味深い取り組みに、聞いているこちらまでワクワクしてしまう。

そのほか、食堂コマニ独自で、今年1月に発生した能登半島地震の復興支援で独自のチャリティイベントをを3月に開催。学内外から人を呼んで、石川の日本酒を中心としたドリンクや料理を振る舞った。今後も地方とのコラボレーション企画は定期的に開催していくとし、学内外問わずつながりを生み、交流を育んでいる。
食堂を支える「コマニーズ」

ここで働くスタッフは「コマニーズ」と呼ばれ、理念に共感した人が採用されている。実は、コマニーズの多くが飲食未経験。主婦やグラフィックデザイナー、フードスタイリスト、PRプロデューサーなど、それぞれが異なるバックグラウンドを持っている。

「最初からクリエイターを集めようと思っていたわけではないんです。ただ、料理人はやめようと決めていました。料理人が入っちゃうと、今までのスタイルからどうしても抜け出せない。コンセプトに賛同してくれる人を募ったら自然とこうなっていました。みんな、常にここがどうやったら良くなるかを考えくれていて、チームメイトのような存在です」

食堂を始めた当初は、未経験者ばかりでオペレーションづくりなど苦労した点も少なくなかった。だが、それぞれ異なるスキルや経験を武器に、ポップを作ったり、盛り付けやメニューを考えたり、想いに共感したコマニーズが一体となり、今までになかった新たな学食を作りあげているそうだ。
「コマニスタイル」を地方へ!

最後に今後の展望について聞いてみた。

「食堂コマニは、いろんなことを伝える場所であり、人々が交流するプラットフォームだと思っています。このコマニスタイルが日本中の大学に広がっていったらいいなと。地域のテロワールや伝統的な食文化、郷土料理などを伝えることで地域の大学が輝き、観光名所となるはずです。インバウンドの人たちもそこを回り、日本の食文化を体験してくれるようになったらうれしいですね」

※取材協力:食堂コマニ

■Information
食堂コマニ
【住所】東京都目黒区駒場4-6-1 東京大学駒場リサーチキャンパス内
【営業時間】
 ランチタイム 11:00~15:00(14:30ラストオーダー)
 ティータイム 15:00~17:00
 ディナータイム(利用規定あり。要相談)
【定休日】土・日曜日、祝日、年末年始
(矢吹結花)



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