ソニー、手術器具の自動交換と精密操作が可能なマイクロサージャリー支援ロボットを開発
マイナビニュース / 2024年5月9日 19時14分
ソニーグループは5月9日、手術器具の自動交換と精密操作が可能なマイクロサージャリー支援ロボットを開発したことを発表した。
マイクロサージャリーは、ルーペや顕微鏡を覗きながら微細な血管や神経を扱う手術だが、高度なスキルが求められることから、そうした医師の精密な作業をサポートする手術支援ロボットの活用が期待されている。今回、同社が開発した支援ロボットも、そうしたマイクロサージャリーの支援を想定して、同社の研究開発組織が技術開発のために試作したもので、高感度かつ小型・軽量な操縦デバイスを新たに開発。また、小型化した手術器具を独自開発し、複数の器具をロボットアーム付近に収納することで、左右のアームが小さな動作で器具の着脱を短時間かつ自動で行う自動交換機能を実現したとする。さらに、それら手術器具の先端には複数の関節を設けることで、人の手首のように滑らかな動作を実現。これにより、ロボットの介在を感じさせない軽快な操作感を実現したとする。
このほか、患部や手術器具の動作を高精細に確認することを目的に、ソニーセミコンダクタソリューションズが開発した1.3型4K有機ELマイクロディスプレイを採用した3Dステレオカメラを搭載。患部や手術器具の動作を高精細かつリアルタイムに確認できるように、微小な組織を高倍率で立体撮影することを可能としたという。
すでに2024年2月には愛知医科大学において同試作機を用いた実験を実施。マイクロサージャリーを専門としない医師および医療従事者による動物の血管(直径約0.6mm)の吻合に成功したという。
なお、同社では同試作機について、従来以上に広範な手術工程をロボットが支援することが可能となることから、同社では、より多くの医師が対応できるようになることを目指すとしている。また、試作機については、5月13日から17日にかけてパシフィコ横浜で開催されるロボット工学とオートメーションに関するIEEE国際会議「ICRA(International Conference on Robotics and Automation)2024」の同社ブースにて公開することを予定しているという。
(小林行雄)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
東芝、少量データで高精度なロボット制御が可能なオフライン機械学習手法を開発
マイナビニュース / 2024年5月10日 10時1分
-
ソニー、微細手術の支援ロボ開発 医師の指先と連動、精密操作
共同通信 / 2024年5月9日 15時44分
-
新型手術支援ロボット用いて成功 助手2人分1台で、名市大病院
共同通信 / 2024年4月23日 19時18分
-
ロボット開発の今と未来、三菱電機の担当者に聞いた自動化推進の鍵とは?
マイナビニュース / 2024年4月22日 14時14分
-
NTT Comが22日から混雑時も安定した5G通信を提供する法人向けサービス開始
マイナビニュース / 2024年4月22日 7時26分
ランキング
-
1富士フイルム新機種に重くのしかかる為替レート 「X-T50」の値段は「X-T30 II」の倍以上に
ITmedia NEWS / 2024年5月18日 7時20分
-
2モトローラの新ミドル機は控えめ価格なのに、FeliCa&防水&薄型軽量に美しいデザインと贅沢な1台
ASCII.jp / 2024年5月19日 12時0分
-
3「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
ねとらぼ / 2024年5月19日 12時0分
-
4Apple Watchを外出時にほぼ持ち出さなくなった理由
ITmedia Mobile / 2024年5月19日 10時5分
-
5「こういうネーミングに弱い」 冷房機器の“秀逸すぎる”商品名に「吹いた」「耐えられなかった」
ねとらぼ / 2024年5月20日 8時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください