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「多様性あることがイケてる時代を創る」テクノロジーでIT業界のジェンダーギャップ解消を。女性エンジニア向け転職サービスとは?

マイナビニュース / 2024年5月31日 6時30分

でも、わざわざ女性に特化する必要はあったのだろうか。だむは氏に率直な疑問をぶつけてみた。

「女性のキャリアや転職活動において、バイアスや格差による影響はかなり大きいと感じています。女性は自信がない傾向にあり、面接などでも不安気に話してしまうことで、本来の実力よりも評価されづらいことがあります。また、子どもを持つ女性求職者は、実力よりも子どもがいることにフォーカスして質問されることも。そのような女性たちが、安心して転職活動ができる場をWAKE Careerによって提供したいのです」

毎月のインタビューを通して求職者からのリアルな体験談をヒアリングするのに加え、次のようなデータもあると説明する。

「採用スカウトを送るとき、アイコンや名前でおおよそ女性か男性がわかると思います。すると、女性らしき人の方が13パーセント以上クリックされづらいというLinkedInの調査データがあるんです。女性のほうがスカウトを受けづらい状況にあるということがわかっています」

続けて、2023年にメルカリが発表した"説明できない男女の賃金格差"を一例に「給与格差の再生産」にも触れた。メルカリによると、同社の平均賃金は男女で37.5%の格差があったのに加え、同じ職種・等級(グレード)の男女でも7%の差が生じていたと発表。要因は入社時点の年収にすでに男女差があり、それが入社後も続いていたというものだ。

多数のデータや求職者の声から見えるジェンダーバイアス、これを解消していきたいとの想いから同サービスは女性ITエンジニアを対象に始まった。
ダイバーシティ推進企業の取り組みとは?

では、ダイバーシティが進んでいる企業はどんな取り組みをしているのだろう。

1つは母集団の形成、2つ目は意識改革のためのポジティブアクションの2軸に分けられるという。

1つ目の母集団形成について、「さすがに学生から増やすのは難しいですが、エンジニア経験が3年程度のジュニアクラスでもポテンシャルがあれば育成し、その母集団を少しずつ増やしていく取り組みを(進んでいる企業は)行っています」と説明。

そのほか、「会社立ち上げの段階で、女性が1人でも2人でもいれば、組織が大きくなっても女性比率が高い傾向にあります。逆に0人でスタートすると、30~50人規模になっても女性0~1人しかいないといった傾向はありますね」と起業段階の男女比率についても触れた。

では、2つ目のポジティブアクションを行っている企業とは?

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