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「多様性あることがイケてる時代を創る」テクノロジーでIT業界のジェンダーギャップ解消を。女性エンジニア向け転職サービスとは?

マイナビニュース / 2024年5月31日 6時30分

「女性を管理職やリーダークラスへ積極的に引き上げる取り組みをしています。母集団形成とあわせてこれができているところは、女性エンジニアが4割~5割となっている企業もありました」

ともすると、女性たちのマインドセットも重要になってくるはず。昇進などを避けたい女性たちに対しては、どのようなアクションをとればいいのだろう。

「例えば、昇進の際、女性には3回打診するという企業もあります。女性のジェンダーバイアスとか、インポスター症候群(実績・実力があっても自信が持てずに自分を過小評価してしまうこと)になりやすいことを理解して動いています。ほかにも、20代のうちに成功体験を積ませる取り組みも。若いうちに成功体験を積んでおけば、産休・育休後などもチャレンジしやすいのです」

また、昇進意欲については決して女性だけの問題としてとらえてはいけない、とだむは氏。その背景にある理由を、きちんと理解する必要があると指摘する。男性が管理職になる前提の働き方(長時間労働)になっていないかをはじめ、会社の仕組みや組織風土を見直す必要性があるとした。
今後の展望は?

最後はだむは氏に今後の展望を尋ねてみた。

「今までなぜ女性活躍が進まなかったのか、それはテクノロジーやデータ利用がうまくできていなかったところにあると思います。WAKE Careerは、データやファクトをもとに、テクノロジーによってジェンダーバイアスが解決できる、ダイバーシティが推進できることを証明していきたいです」

ジェンダーギャップ解消、その道は決して平坦ではないだろう。そのことを理解しながらも彼女は次のように語った。

「ジェンダーギャップ解消って200年かかると言われています。私たちの世代では、200年を0にはできないってわかっているんです。じゃあ、何をするかというと、この200年をいかに縮めるかが私たちの役割だと思っています。いかにいい形で次の世代にバトンを渡せるか、それが私たちの目指すところ。私たちも上の世代からバトンを渡されてるので、これを次の世代に渡していきます。やりたいというか、やらねばならぬと思っていますね」

そう話す彼女の顔は凛々しく、そしてどこか輝いていた。

(※1・3)参考:情報サービス産業 基本統計調査
(※2)参考:厚生労働省 令和4年度雇用均等基本調査
(※4)参考:STEM領域における女性エンジニアの転職動向と働き続けるためのポイント『リクルートエージェント』データ分析より
(※5)参考:みずほ情報総研 IT人材需給に関する調査
(※6)参考:Boston Consulting Group 経営層の多様性はイノベーションにどう影響するか?
(※7)参考:Gender diversity within R&D teams: Its impact on radicalness of innovation

矢吹結花 やぶきゆか 編集者・ライター。旅とお酒とスポーツが大好き。ライフスタイルやヘルスケア系の記事を担当しています。 この著者の記事一覧はこちら
(矢吹結花)



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