気鋭監督アンシュル・チョウハン、日本映画界に感じる“自由” 映像制作集団「g」で新作プロジェクトも
マイナビニュース / 2024年5月29日 6時0分
●アニメーターとして製作活動開始
北米最大の日本映画祭「ジャパン・カッツ」で大林賞を受賞作した『コントラ』や、尚玄とMEGUMIが共演する『赦し』を代表作に持つインド出身・日本在住のアンシュル・チョウハン監督。
2011年に来日してアニメーターとして活動する中、実写映画界に足を踏み入れると、瞬く間に監督としてその腕を振るっている。カンテレの元プロデューサーである重松圭一氏が2023年に立ち上げた映像制作集団「g」とこのほどエージェント契約を結び、新作プロジェクトもスタートさせている。気鋭監督アンシュル・チョウハン氏に活動の経緯とこれからの野望を聞いた――。
○初の長編映画が映画祭グランプリ
インド出身・日本在住のアンシュル・チョウハン監督を語る上で、アニメーターとして活動した輝かしい実績も欠かせない。陸軍士官学校で訓練を受け、大学で文学士を取得した後、2006年からインドのパプリカスタジオ (現:テクニカラー)で働き始めたという。ニコロデオンの人気作 『Farm Kids』や国際的に評価される 『Delhi Safari』などのプロジェクトに携わり、 イギリスBBCテレビアニメシリーズ『Everything's Rosie』 ではチームリードを務めた。そんな中、2011年に東京へと拠点を移したきっかけとなったのが、ポリゴン・ピクチャーズ制作、ディズニーXDのプロジェクト『トロン:ライジング』だった。
「ポリゴン・ピクチャーズが世界中のアニメーターを募集したんです。インドからは僕を含めて2人のアニメーター、それからアメリカ、スペインといった国からアニメーターが集まり、プロジェクトチームが作られたのです。このオファーは僕にとって、日本に拠点を移す良い機会になると思いました」(アンシュル・チョウハン監督、以下同)
ポリゴン・ピクチャーズでの活動後、オー・エル・エムでバンダイナムコ『パックワールド』の制作を経験し、スクウェア・エニックスに移籍すると、『ファイナルファンタジー』シリーズや『キングダムハーツ3』、『ガンツ:オー』など主要プロジェクトに関わった。だが、日本に在住して5~6年目に入った頃から自主制作映画への情熱も芽生えていった。
「2017年当時、日本でアニメーターとして働いていましたが、どうしても映画を撮りたくなったのです。でも、カメラの使い方も脚本の書き方も知らなかった。映画製作においてあらゆることが未経験だったわけですが、自信をつけるためにまずは短編映画を2本撮ることにしました。その短編映画を通じて、飯島珠奈や望月オーソンら俳優たちと仕事し、同時にエストニア出身の撮影監督マックス・ゴロミドさんにも出会って、長編映画『東京不穏詩』を作ることに。13日間で全ての撮影を終えて、編集も自身で行いました。編集の仕方も手探り状態でしたが、どうにか6~7カ月かけて完成させました。無謀とも言えるクレイジーな体験でした」
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