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矢作兼が見せる「どんな人とも合わせられる」MC力 建築家の哲学から“気づき”が広がる新番組

マイナビニュース / 2024年5月30日 6時0分

「丘の上の住宅」では360°の見晴らしを最大限に生かした「丘」の考え方に、矢作も興味津々。西田氏の考える建主の動き、生活、思考を想像し尽くした先にあるクリエイティブな発想が明らかにある。

建築物を見て解説する番組と言えば、『渡辺篤史の建もの探訪』(テレビ朝日)や、『すこぶるアガるビル』(NHK)、『となりのスゴイ家』(BSテレ東)などが知られるが、『キズキの建築』では家主がほぼ登場せず、あくまで“建築家”にスポットを当てる番組として差別化が図られている。

○「成し遂げられないことは、建築で解決すればいい」

実は、12年前の『戦う建築家!』にも参加した谷尻氏と西田氏。彼らの“脳みその中”の面白さが強く印象に残っており、今回の番組で再び依頼した。

矢作とともにMCの役割も担う谷尻氏の印象は、「常識や当たり前を疑う人です。例えば、“傾斜地は建てにくいと言われるけど、本当にそうなの?”とか、“南向きって絶対必要なの?”とか。コップの写真を出して、“ここに金魚を入れたら金魚鉢になるし、花を挿したら花瓶になるから、名前を外すことによって見えてくるものがいっぱいある”と言うんですよ」といい、「“住みやすい家よりも住みたい家のほうがいい”というアプローチが面白くて、建築業界でもちょっと異端な存在だと思います」と説明する。

藪木氏が今回の番組を通して得た“気づき”を聞くと、「谷尻さんに“建築において難しいことはなんですか?”と聞いたら、“難しいってことは新しいってことですよね”と答えたんです。困難で成し遂げられないことは新しいことだから、建築で解決すればいいと思って、ワクワクしながら作ると言うんですよ。また、“アイデアには価値がない”とも。アイデアだけで終わらせるのではなく、動かして実現しないと意味がない。もう金言ですよね」と感銘を受けたという。

このように、建築家の脳みそを覗いてみると図らずも、建築以外の世界にも通じる“気づき”が得られる番組に仕上がったのだ。

「普通のお宅拝見番組なら、家を建てようとしている人が“この家具いいよね”、“この材質いいよね”と参考にしますが、実際は土地の狭さ広さや予算も人それぞれ違うので、この番組では“考え方”を参考にしてほしいと思っていたんです。でも、一流の人たちが考えている脳みその中を覗き見ることで、一見狭いところを指してるけど、ジャンルを横に広げられる形になったと思います」

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