矢作兼が見せる「どんな人とも合わせられる」MC力 建築家の哲学から“気づき”が広がる新番組
マイナビニュース / 2024年5月30日 6時0分
●相手が嫌な気持ちにならないツッコミ
冠MCの矢作と藪木氏は、20年以上の付き合い。最初におぎやはぎと仕事をしたのは、照明スタッフ時代に担当した小堺一機司会の若手ネタ番組『小堺君の面白お台場亭』で、その後バラエティ制作に移ると、ネタ番組のオーディションで顔を合わせるようになった。
そんな中、CSでやっていたユニットコント番組『OFJ龍(ドラゴン)』を担当していた頃、フジテレビの若手ディレクターが推薦する若手芸人・アーティストが、ネタやパフォーマンスを披露する深夜の長時間特番『登龍門F』に、藪木氏がアンジャッシュ&エレキコミックのユニットコントを推薦。普段の番組で組んでいるだけあって完成度が際立ち、その放送の帰り際に矢作から「なんでこんな完成度高いの!?」と声をかけられたのが印象に残っているという。
その後、『やりかた大図鑑』『うつけもん』『オサレもん』『ツギクルもん』『笑わせたもん勝ちトーナメント KYO-ICHI』でMCに起用。フジ退社後は『#っぽいウタ』『どこかで見たことある雰囲気バラエティー! #っぽいネタ』(中京テレビ)、そして矢作ピンでの『芸能人の前にパパであるべし! PAPAPAダン!!!』(中京テレビ)と、関係が続いている。
今回の番組で矢作を起用したのは、「日頃の子育てで感じることをパパたちが語り合う『PAPAPAダン!!!』という番組で、矢作さんの家庭での様子など今まで見えなかったバックボーンが見えてきて、個人的にも奥さんやお子さんにお会いしたのもあって、半年くらい前に“建築って興味あります?”って聞いたんです。そしたら、子どもが2人できてそろそろ一軒家を考えてもいいんじゃないかという時期だったので、お願いしました」とのこと。
また、「矢作さんがいると、どんな人とも合わせられるし、空気が良くなるし、番組自体のクオリティも品も上がるので、この番組にぴったりだと思って。根っこのところではお笑い芸人なんですけど、それを見せない感じがするから、僕にとって特別な存在なんです」と信頼を寄せている。
“どんな人とも合わせられる”理由は、「懐が深いということだと思います。ツッコミを入れるにも、パパーン!といかないで、“そうだね、そうだね、こうだよね”って、1回クッションで受け止めた後に返せるから、相手も嫌な気持ちにならないんですよね」と分析。さらに、「芸人界においてはある意味、浮世離れしてる感じがありますよね。昔は芸人さんがいい車乗ると嫉妬の対象になると言われてたけど、全然いい車乗ってましたし(笑)。でも、芸人さんですよって感じのところにいてもハマるんですよ」という適応能力の高さを感じている。
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